2020年8月 9日 (日)

「彼方への記憶」-中野修追悼- 恒成美代子編

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                                                        2020年8月13日発行

                 発行者 中野美代子(恒成美代子)

                 製作 (有)花書院

                     〒810-0012   福岡市中央区白金2-9-2

 

 

 

 

 

 

          

 

 

2020年8月 3日 (月)

映画「劇場」行定勲監督

夢を追う青年と、その青年の夢を支え続けるひたむきな女性の恋の物語。

せつなくて、何度も泣いてしまった。

(夢や野望を持っている男に近づく勿れ…と思わぬでもないが…)

 

原作は又吉直樹の小説『劇場』。

永田(山﨑賢人)と、沙希(松岡茉優)の心の揺れが痛いほど伝わってきた。

沙希のアパートに転がり込んだ永田。

それを受け入れ、どんな時でも包み込む沙希。

「ここがいちばん安全」と。

あんなに包容力のある沙希が「もうわたし27歳よ、まわりのみんな結婚してしまった。」

と訴える。

 

それにしても山﨑賢人の髪型・髭面・着こなしは、これ以上ないくらいはまっていた。

そして、松岡茉優の愛らしさは〈天使〉。

〈天使〉が〈神さま〉に……

 

そういえば、あれって思う人が出演していた。

そう、King Gnu の井口理。実年齢よりおじさんに見えたりしたけど(笑)

 

恋愛中のあなた、恋に憧れているあなたに、ゼッタイお勧めの映画。

いや、年齢に関係なく、この映画は心を浄化してくれそう。

 

 

 

 

 

2020年8月 2日 (日)

季節の便り(50)曜白朝顔が各地に咲いて…

わがやの曜白朝顔の種子が各地の家で育ち、花を咲かせている。

本日は、浦さん、立石さん、前田さん、弓削さんちの朝顔を

紹介したい。

そして、わがやの今年の花・2019年の花・2018年に写した花も今一度

掲げてみたい。

 

 

    Photo_20200802081501

       浦さんちの曜白朝顔

 

Photo_20200802081601               

     立石さんちの曜白朝顔

 

Photo_20200802112801

    前田さんちの曜白朝顔

 

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    弓削さんちの曜白朝顔

 

 

 

2020713 

    2020年7月13日撮影  miyoko

 

 

2019

          2019年8月30日撮影   miyoko

 

 

2018910

         2018年9月10日撮影   miyoko

 

 

曜白朝顔は、花の縁を中心に向かっている先が白くなっているのが特徴。

アフリカ系アサガオとマルバアサガオを掛け合わせた後、日本朝顔を

交配させたものらしい。

生育旺盛で午後まで花が開いている。

わがやの種子が受講生の家で広がり、子ども花から、孫花となり、来年は曾孫花と

なって夏を彩ってくれることだろう。

 

 

 

 

   

2020年7月30日 (木)

摩訶不思議な出来事2つ、3つ。

2020730

その①

福岡空港へ見送りに行った。

まだ時間があるからぶらぶらしようか、なんて暢気なことを言う息子。

そうね、じゃあ、時間を確認。とボードの案内を見ると、欠航の表示が。

欠航のこと知らなかったの ?  と、訊くも、メールも来なかったしねぇ……と。

とにかく、代替の便を探すためカウンターへ。

「いつ欠航は決まったのですか ? 」

羽田を発つ時には決まっていたみたい。

まあ、代わりの便がとれたので、胸をなでおろす。やれやれ……

 

その②

ウォーキングに毎朝行く息子に「ふくろうの像」を見てきてね。と、言ったものの

「なかった」「見つからなかった」と素っ気ない。

「どこを歩いているの」と訊くと、昨日は百年橋の所まで歩いたなどと言う。

そんな遠い所じゃないよ、リボン橋を渡って、岸辺の遊歩道をあるいたら、すぐ、あるよと教える。

 

3日目にしてようやく那珂川の岸辺に建っている「ふくろうの像」を確認した息子。

2つ目の橋の手前くらいにあったのか。わたしの教えかたも雑過ぎたか、ゴメン。

 

その③

これがいちばんミステリアスな話。

時計が夜中の12時に鳴りだした、と言う。

それも、タイマーをかけたみたいに5分おきに鳴った、と。

どこで鳴っているのかもわからず部屋中を探しまわった、と息子は言う。

(わたしは自分の部屋で寝ているので知らない。)

 

時計は亡くなった夫の腕時計だった。

たぶん、半年間、毎晩、夜中には鳴っていた筈だよ、と言われても、

わたしは全然その音を耳にしていない。

夜中の12時といってもわたしは起きていたことはあるし、時計が鳴り続ければ

気が付く筈だけど。1回たりとて聴いていない。

 

たまたま帰省していた息子が時計の音で安眠を妨害(笑)されたのか。

夫が何か告げたかったのかしら。

それにしても不思議な話。

 

 

 

 

2020年7月27日 (月)

季節の便り(49) 万両の花

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            初めて見た万両の花

 

 白い花ばかり探して写したる七月のわれ めぐる暦日 

                            miyoko

 

 

 

 

 

 

2020年7月26日 (日)

映画「ステップ」山田孝之主演

重松清の同名小説の映画化。

結婚3年目、30歳で妻に先立たれた健一(山田孝之)、男手で2歳の娘・美紀を

育てる。保育園から小学校卒業までの10年間の物語。

 

仕事と家事・育児をこなす健一の我武者羅な頑張りは胸が痛む。と、同時に女の子の

心の揺れに涙し、何度も涙を拭う。

 

義父役の國村隼。義母役の余喜美子の好演。

会社の同僚の奈々惠役は広末涼子。(娘・美紀の母親になりそうな予感)

 

シングルファーザーも増えてきている昨今とはいえ、この映画を観ていると

つらい。泣けてしまう。

辻仁成の小説『父』でもそうだったが「日々をこなす精一杯さのおかげで、

悲しみを乗り切る手助けとなった。」のだろう。

 

健一がカレンダーに書き込んだ「再出発!」の力強い文字。

さあ、わたしも愚図愚図、グダグダ言うのはやめて「ステップ」。

 

 

 

 

 

2020年7月25日 (土)

『父 Mon Pere』 辻 仁成  集英社文庫

日本人の両親のもと、フランスで誕生した「ぼく」(充路 ジュール)は、

ママを交通事故で亡くして以来。ず~っとパパと2人っきりでパリで生きてきた。

 

ぼくはパパの42歳の時の子だから、今年パパは72歳ということになる。

時々パパは健忘症状が出て「充路、迎えに来てもらえないか?すまないが、ここが

どこだか分からない。」と電話して来る。

 

恋人のリリーは、死なない虫の研究をしている。

強制的な劣悪な環境下に置いて、クリプトビオシスを乾眠させる。そして、蘇生させる。

 

リリーと知り合ったのは、彼女が25歳の時、いきなりぼくの前に現れた。

ぼくのママとと彼女のお父さんが同乗して亡くなった交通事故のことを訊くためだ。

(このあたりから、やおらミステリアスな様相が……)

 

 

       死者は結局、生きている者たちの中で神格化される。

       そして、生き続けるのだ。

 

       人間はいろいろなものを乗り越えながら生きていくのよ。

 

 

いたるところに、上記のような魔法のことばが綴られている。

『白仏』は、辻さんの小説の中でも断トツに好きなのだが、この『父』も良い。

効果的に、伏線が敷かれており、読み応えのある小説だった。

 

さりげなく置かれた「オリジンはどこ?」とか、

「交接」のことばに、辻流を感じた。

 

                      解説 岩城 けい

                      2020年7月25日  第1刷

                       560円+税

 

 

 🌂 🌂

本日は「夏の大祭」の地禄神社。

これから形代を納めに行ってまいります。

 

             

 

 

 

2020年7月22日 (水)

歌集『リリカル・アンドロイド』荻原裕幸 書肆侃侃房

340首を収めた第6歌集。

第30回「短歌研究新人賞」(昭和62年)を「青年霊歌」(30首)で受賞した荻原さん。

そうか、あれからもう30年は過ぎているのだ。

     「きみはきのふ寺山修司」公園の猫に話してみれば寂しき

かの高名な歌を思い出す。

 

さて、このたびの第6歌集『リリカル・アンドロイド』と「リリカル」を歌集名に冠しただけ

あって、まさにリリカル、抒情たっぷりなのだ。

 

    ここはしづかな夏の外側てのひらに小鳥をのせるやうな頬杖

    皿にときどき蓮華があたる炒飯をふたりで崩すこの音が冬

    からだの端を雲に結んであるやうな歩き方して夏日のふたり

    花カンナのこゑ聴くやうに少し身をかがめて母のこゑ聴く妻は

    生きてゐるかぎり誰かの死を聞くと枇杷のあかりの下にて思ふ

    秋のはじめの妻はわたしの目をのぞく闇を見るのと同じ目をして

    妻でない女性と歩いてゆくやうに夕日の橋をいま妻とゆく

    妻のゆめから漏れてゐる音なのか新涼のあかつきにかすかな

    この世から少し外れた場所として午前三時のベランダがある

    この夏は二度も触れたがそのありかもかたちも知らぬ妻の逆鱗

    本を閉ぢるときの淋しき音がしてそれ以後音のしない妻の部屋

    わたくしの犬の部分がざわめいて春のそこかしこを嚙みまくる

 

12首あげてみたが、その中に「妻」の言葉がある歌が6首。

恣意的に選んだとはいえ、確かに多い。

歌集全体からしても「妻」の歌は其処此処にちりばめられている。

しかし、不思議なのは猥雑な感じがしないのだ。「空が晴れても妻が晴れない」などという

マンガチックな小題があるにも関わらず、従来の夫婦関係の歌とちょっと違う

空気感がただよう。それは、情動の方に重心があるためかもしれない。

妻の一挙一動を見守っている夫である作者。

こんなに愛されている妻は羨ましい、と、同時にシンドイ(笑)な、とも思う。

 

     この私はどうしようもなく春の雪どうしようもなく荻原裕幸

     忿怒抑へてもごもご述べるもごもごがとりもなほさず私である

 

ご自分をしっかり分析なさっている荻原さん。

「あとがき」で「モチーフがメランコリックなものを含むときでも、歌人の私は、

どこかいきいきとしていました。」と綴っている。

おそらくこの第6歌集刊行をいちばん愉しんだのは著者である荻原さんだろう。

 

それにしても「あとがき」を書いた日付けが2019年8月24日とは、なんぞや?

ほんとうは昨年に出版される筈だったのか?

 

ともあれ、この歌集はお買い得です。

勿論、わたしも買いましたよ、丸善で。

たっぷりたのしめます。

 

                  帯文 濱松哲朗・平岡直子

                  2020年4月10日 第一刷発行

                     2000円+税

 

 

 

 

2020年7月21日 (火)

『ビギナーズラック』阿波野巧也  左右社

2012年から2019年につくった308首を、編年体で収めた第一歌集。

1ページ3首組・2首組・1首組と章によって組み方を変えているのが特色。

途中、ハサミを入れるキリトリ線があったのが謎?

 

    噴水がきらきら喘ぐ 了解ですみたいなメールをたくさん送る

    冬と春まじわりあって少しずつ暮らしのなかで捨ててゆく紙

    きみが青いリュックを抱いて眠りゆく電車でぼくは海を見ている

    どのかなしみも引き受けるからはつなつの回転寿司を食べにいこうよ

    百円硬貨落とせば道に花は咲く きれいな気持ちで死んでいきたい

    本の帯をいためてしまう愚かさで暮らしていくだろうこれからも

    まわらない寿司まわる寿司まわしてもまわさなくても変わらない寿司

    憂鬱はセブンイレブンにやって来てホットスナック買って食べます

    駅までの道を覚えていきながらふたり暮らしのはじまる四月

    いくつになっても円周率を覚えてる いくつになっても きみがいなくても

 

阿波野さんの歌は5首目のような一桝アキの歌が結構ある。

そして、上の句で描写をして、下の句で主観をのべるような歌の作り。(その逆もある。)

たとえば1首目の二句切れと、3句目以降のことば。3句目以下は別のことばでも繋がるのでは

ないか?などと言われかねない。

バランスと危うさ、そのせめぎあいのなかで成功している1首目ではないか。

「了解です」ではなく、「了解ですみたいな」ところが、現今の若者らしくもある。

〈断定しない〉ことは、多少の責任回避のようでもある。

 

ところで、1ページの歌の組み方を冒頭で紹介したが、1首組だから作者の自信作とか、秀歌とも

いえないような。ちなみにこの1首組のなかの歌はわたしの個人的な見解だが印象に残らなかった。

 

8首目の「憂鬱は」の簡略化された私(作者)。

ふつうは「憂鬱なわれはセブンイレブンにやって来て」とうたうところだが、「憂鬱」という

主体を前面に出すところが面白い。

1993年生まれ、若さが眩しい歌集である。

 

      秋の字の書き順ちがふちがひつつ同じ字となる秋をふたりは

          荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』(書肆侃侃房 2020年4月刊)

      きみの書くきみの名前は書き順がすこしちがっている秋の花

                     阿波野巧也『ビギナーズラック』

 

荻原さんの印象深かった1首と、相似の歌を阿波野さんの歌集に発見して、

お二人の相似点を思った。

このたびの歌集の体裁(判型)や、片仮名書きのタイトル、そして表紙の装幀からも

感じたのだが……

 

明日は是非、荻原さんの『リリカル・アンドロイド』の歌に触れて書いてみたい。

きっとこのお二人は共通するような心情がたゆたっているのではないか?

 

そういえば、阿波野さん「塔」を退会している。

今後は同人誌「羽根と根」だけで、やってゆくのかしらん。

 

 

                帯  小山田荘平・斉藤斎藤

                解説 斉藤斎藤

                2020年7月30日 第一刷発行

                   1800円+税

 

 

 

 

 

 

2020年7月19日 (日)

季節の便り(48)のちのおもひに

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          ゆふがほの葉つぱ

    

 

         わたしのうへを過ぎていつた181日

      これからもここでわたしは待つてゐるさびしくなつたら迎へにおいで

                                  miyoko

 

                   2020719

 

 

 

 

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