« 『なぜ、猫とつきあうのか』吉本隆明 株式会社 星雲社 | トップページ | 夕焼けの空に向かって »

2014年6月17日 (火)

青海島

山口県仙崎に行った歌友から、仙崎かまぼこをお土産に頂いた。

藤光海風堂のかまぼこと竹輪を肴に昨夜は飲んでしまった。
とはいえ、わたしは焼酎を飲めないので、もっぱら梅酒のソーダー割を。

仙崎といえば今では金子みすゞが有名になってしまった。

21歳の夏、父方の里の島根県邑智郡川本に行くために汽車に飛び乗った。
江川(ごうがわ)を見るために…
そこで死んでもいいと思いつめて。

汽車の中で補導されてしまった。
よほど思い詰めた顔をしていたのか。
その人は、大宰府近くの高校の先生で、仙崎に帰省するために
乗り合わせていたのだ。このままこの汽車に乗っても目的地に行けない
ことを諭された。
先生は知り合いの旅館を世話して下さり、実家に帰られた。
翌朝、訪ねてこられ「これからどうするの?」と言う。
死ぬ気力もなくなったわたしに「青海島を案内してあげる」と言われ、
旅館の人にお握りを作って貰った。

青海島には、今では大橋が掛かっているが、当時は船で渡らなければ
ならなかった。水辺で持ってきたぶどうを冷やし、お握りを食べた。
水が透明で、遊ぶ人も見当たらなかった。

あの青海島でのひとときは、歳を重ねた今でもくっきりと思い出す。

1年でも1か月でも、1日でも1時間でも、いのちを長らえたいと思う
現在のわたしなのに。

« 『なぜ、猫とつきあうのか』吉本隆明 株式会社 星雲社 | トップページ | 夕焼けの空に向かって »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2032066/56527421

この記事へのトラックバック一覧です: 青海島:

« 『なぜ、猫とつきあうのか』吉本隆明 株式会社 星雲社 | トップページ | 夕焼けの空に向かって »