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2014年8月22日 (金)

『向田邦子の陽射し』 太田 光   文春文庫

向田邦子を太陽とも崇める太田光の、向田邦子礼讃の一書である。2014年2月刊。

    Ⅰ ぼくはこんなふうに向田邦子を読んできた
    Ⅱ 向田邦子が書いた女と男の情景


Ⅰ章では、太田光が選ぶ「読む向田邦子」ベスト10があり、小説では
       「かわうそ」がベスト1。エッセイのベスト1は「水羊羹」。
       (原文がかなりのページをさいて掲載されている)
Ⅱ章では、「妹・和子さんに聞く」があり、これは「NHK知るを楽しむ 私のこだわり
       人物伝」の再録。(これ、買っていたんだった。)




     「向田さんの作品は、不道徳である、と思う。」
     「向田さんは誰もが思っていても、気がひけて、描けないようなことを描く。」
     「にもかかわらず、向田さんの作品は有害とされるどころか、逆に誰からも
      尊敬され続け、美しく、品があり、礼をわきまえた、正しい姿、といった
      イメージである。」




太田光の賛辞の言葉が次から次へと出て来る。(わたしも太田さんに負けないくらいに
向田邦子のファン。彼女の作品はもとより、その〈生〉に惹かれる。)


短歌でも同じかと思った言葉は「向田さんは、必ず、重要な部分で゛沈黙゛する。」や、
「一番言いたいことを言わないこと。それは自分を殺すことである。」など。納得しつつ
読了。


1981年8月22日、台北から高尾へ移動中に飛行機が墜落して亡くなった向田邦子。
51歳9ヶ月であった。あの日から33年が経過した。

今日、8月22日は命日である。

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