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2014年8月11日 (月)

『ホリー・ガーデン』 江國 香織  新潮社

20年前に出版された本を、20年前の心に戻って、読んだ。


この本は文庫本でも出ている筈だが、わたしは単行本の300ページ弱あるのを
4時間かけて読み終わった。なんでこんな苦行?をしているのか、って。


それが、それなのよ。
どうしてもこの1冊は読んでなくちゃ、お盆をゆったり過ごせない。
苦行じゃ、なかとよ。
なんのために?


明治33(1900)年に生まれ、昭和17(1942)年に亡くなった詩人、
尾形亀之助の詩の1節を探すために。その1節は
     「つまづく石でもあれば私はそこでころびたい」なのだ。





小タイトルにも「つまづく石」があり、著者の江國香織の「あとがき」を
読めば、著者自身が亀之助の詩を好きなことはわかったが、その効率的な
読み方をせず、ただひたすら筋を追った。


果歩と静枝の「優しく切ない友情の物語」(帯文)だ。
5年程前、別れた恋人のことを忘れきれずにいる果歩、
妻帯者との遠距離恋愛を続ける静枝。その2人を取り巻く人たちも
多少出てくるが…


静枝のような生きかたは出来ない。だが、エキセントリックな果歩の
行動は多少なりとも理解できる。
そして、著者はこの果歩に亀之助の詩を語らせるのだ。
                    (実際は、静枝が果歩の口癖を真似るのだが。)


     つまづく石でもあれば私はそこでころびたい



 
この詩の1節を教えてくれたのは、亀之助を研究しているS子さん。
S子さん、ありがとう。

お盆には、亀之助詩集をじっくり読みますね。

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