« 浅酌低唱 | トップページ | 『猫といっしょにいるだけで』 読了 »

2014年11月 9日 (日)

『猫といっしょにいるだけで』 森下 典子  新潮文庫

五十代、独身、母と二人暮らしの著者が「猫は嫌いだし、生き物は飼わない」と、

決めていたのに、五匹の子猫を産んだ野良猫をひょんなことから飼うことになってしまう。

物語というより、ドキュメンタリーだな、これは。


五匹の子猫に名前を付け、それぞれの個性を描いたところなど、親バカ(猫バカ?)
そのもの。また、そのあたりがなんとも微笑ましい。こちらまでほんわかとなってくる。
まさしく「しあわせを、ありがとう」だね。



実は、この本を読んでしまうのが惜しくて、只今96ページで中断。
もっと、ゆっくり読みたいのだが、たぶん、今夜中に読んでしまうだろう、な。



そして、「猫の死」を綴っていた、
「短歌人」2014年11月号の「編集室雁信」でのコメントと、本誌での歌。


        九月十一日、猫が老衰の果てに死んだ。
        ペット霊園でお骨にしてもらった。十五年暮らした。
        猫は、わたしが短歌を作っていることを最後まで
        知らなかった。              (小池)


 
        生きの緒のをはりのちからをふりしぼり嚙み切るまでにわが指を嚙む

        骨と皮ばかりになりしなきがらをバスタオルに包むいのちをはりぬ

        十五年ともに暮らしし歳月はここにをはりぬ秋の日しづか

                         小池 光  「短歌人」2014年11月号

« 浅酌低唱 | トップページ | 『猫といっしょにいるだけで』 読了 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2032066/57936692

この記事へのトラックバック一覧です: 『猫といっしょにいるだけで』 森下 典子  新潮文庫:

« 浅酌低唱 | トップページ | 『猫といっしょにいるだけで』 読了 »