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2014年11月16日 (日)

『定型の広場』 吉野昌夫評論集  いりの舎

「ー歌は音楽、心の調べ」の副題の付いた、久保田登編の評論集。

著者、吉野昌夫は平成24年7月1日に死去している。

諸々の事情により生前刊行することができなかったもので、このたび

久保田登氏(個人誌「まづかり」)が責任をもち、〈久保田登編〉と、なっている。




まだ全て読み終わっていないのだが、集中の「私の中の土屋文明」に
興味が湧いた。
と言うのも、土屋文明の歌の字余りと、吉野昌夫の歌の字余りは
似ているなと思っていたのだが、そのことを、この文章で確信?した。
吉野自身が「最近気がついたのであるが、どうもこの文明の歌に影響されて
いたのではないかと思う。」と書いていることである。




      戦後早い時期、木俣先生に「君の歌を推薦するのもいいが一読
      誰も多磨の作家とは思わないだろう。文明の所へでもゆけ」と言わ
      れたことがあったから、先生は早くからその辺のことはお見通しだ
      ったのだろう。


とも、書かれている。
そう、そのまま、文明の所へ行ったとしたら、どうだったのだろう?などと、
思ったりしている。



さて、さて、この書のなかで、文明の面白い歌を見つけた。昭和22年の
正月のために作られた「所誂預作新年歌」(注文によって預め作る新年の歌)


      歌よみが太平楽(たいへいらく)をならぶるを
      年のはじめの滑稽(こつけい)とする
                        土屋文明



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