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2015年1月 5日 (月)

『いとの森の家』 東 直子  ポプラ社

「田舎に引っ越してきた加奈子は、森の中でおハルさんという笑顔の

素敵なおばあさんに出会う。深い森がはぐくんだ命の記憶を、少女の

まなざしで瑞々しく描いたあたたかな物語。」(帯より)



お正月に読んだ本のなかの1冊。
大人の童話といった感じの創作集。
東直子が小学4年から5年にかけて過ごした、福岡県糸島郡(現・糸島市)が
舞台になっている。


この本の紹介が朝日新聞に掲載されていたのを読んだ時から
読みたいと思った1冊だった。
それは、このタイトルの「いと」は、魏志倭人伝にある「伊都国」のことであり、
どんな物語りに仕上がっているのか期待があったから。
そして、もうひとつは、この舞台の場所近くに3歳下の妹が住んでいるから。
妹の家の2階のテラスからは海が見える。


40年も前の少女の田舎体験が新鮮な驚きと共に綴られており、なかでも
おハルさんを通して、考え、成長してゆく過程が克明に描かれている。
おハルさんは、死刑囚の慰問を続けている。 なぜ  ?   どうして ?


 
      おハルさんだけじゃなくて、きっといろんな人がいろんなことを
      して、いろんなこと考えてて、そのこと、書いてみたい。そのとき、
      その人はどんな気持ちだったのか、なにを感じてたかを。それで
      それを、言葉にしてみたかと



将来の夢を語る40年前の加奈子。
加奈子が、東直子と重なる。




伊都の歴史的なことには触れられていなかったけど、
お正月にこの本を読むことができたのは良かった。
今度、伊都国歴史博物館を訪ねてみよう。

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