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2015年3月11日 (水)

「3・11後 想像力の役割は」  朝日新聞 2015・3・10

昨日の朝日新聞の夕刊、3面の川上未映子の言葉に感動した。

感動した、とひとことで言ってしまうのとはちょっと違う、ある意味の衝撃…

東日本大震災から4年になる。

批評家・作家の東浩紀との対談だが、そこで川上の言葉。


         当時、震災にコミットした人には「軽率だ」、しなかった人には
         「何もしないのか」というような、相互監視的な雰囲気もありました。
         創作は自己実現もはらんでいるので、複雑な心境ではありましたが
         「今自分にできる労働はこれだ」と思いながら書いていました。
 
          (3・11チャリティ企画の書き下ろし短編小説『三月の毛糸』講談社刊)



 
さまざまな過去の災厄のあとに生まれた表現で思い浮かぶものは何ですか、の
問いに対して、川上は、下記のように語っている。




        私はシベリア抑留を体験した石原吉郎のエッセーです。
        当時、そこでいったいどんなことがあったのか。生々しい
        記録としても貴重です。極限状態から生還するために、
        彼には言葉が必要だった。言葉というものが人間に果たした
        機能や役割を考える上でも、とても重要な一冊だと思います。





1976年生まれ、『乳と卵』で芥川賞を受賞した川上未映子。30代の彼女が、
石原吉郎のエッセーを推薦するあたりに、わたしは衝撃を受けたのかも
知れない。それは、感動を込めてと言ってもいい。

石原吉郎には、歌集『北鎌倉』や『石原吉郎句集』などもあり、
『石原吉郎全集』(花神社刊 1980年7月)には、詩集の『サンチョ・パンサの
帰郷』他、が収められている。


全集が書棚で眠っているので、これを機会に繙くことにしたい。

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