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2015年5月 1日 (金)

介護日誌

義母の介護日誌の3冊目のページがなかほどまで来た。

2011年9月にグループホームに入所した義母(姑)。

その日から、義母の発することばや容態を書き記しているノートである。

入所している施設は八女(やめ)にあるので、通うのには約2時間かかる。

電車を乗り継いで、バスに乗り換え、それから歩かねば辿り着けない。



最初のうちは、おやつをいつも持って行っていたのだが、このところ、お茶さえ
ゼリー状にして飲ませているので、義母の好きな「さくら餅」や「ひよ子」も持って行けない。
嚥下(えんげ)がうまくゆかないので、固形物は食べさせられないのだ。



要介護5だから、介護士さんたちにはほんとうにお世話になっている。
ゆき届いた介護の様子を垣間見ていると、介護士さんの大変さが伝わってくる。




先日、義母のところに行った連れ合いの書いている日誌を見たら、

薄いかすれたような文字で「今日のことはあまり書きたくない」と記している。

「なんなの ? 思わせぶりな書き方して…」と、わたしが聞くと、斯く斯く然然だった
と、その日のことを打ち明けられた。




そうか、実の息子と母の関係はなかなか曰くいい難い。
息子だけに母の粗相は見たくないのか。

そのことを改めて、文章にして書きたくないのだろうと、納得した。



義母の粗相を笑って見逃せるのも介護士さんの仕事。

そして、わたし自身は、要介護5だったら仕方ないよねぇと、義母を
慰めるのだが、連れ合いにしてみれば、「あの元気だった母親が…」の気持ちが
強いのだろう。



連れ合いが介護日誌を書くことが出来なかったように、今後もっともっと
書くことをためらうことが増えてくるだろう。




そういえば、このブログだって、

       書けないこと・書きたくないこと・書くには惜しいこと


が、ある。
勝手なもので、自分にとって書けることだけしか、書いてないのだから…


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