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2015年6月12日 (金)

「黒豹」 №94 2015・5

短歌結社「未来」の名古屋を中心とした方々の同人誌的な歌誌「黒豹」が届いた。

この歌誌は、70歳を前にして亡くなって今西久穂さんが創刊に深く関わった歌誌。

その今西さんが亡くなられて18年が経過すると「編集後記」で、伊吹純さんが書いている。

現在は、伊吹純さん・きさらぎあいこさんが編集している。


今号の頁数は34ページ。極めて手造り感のするところが、なかなかいい。

この歌誌は、古き良き時代(?)の空気感が全ページにただよっていることである。

たとえば、近藤芳美に関わる文章が毎号多いのも一つの特色。





     
      近藤芳美と広島(七) 被爆七十年 核兵器の歌   佐藤伊佐雄

      『埃吹く街』より(八)「苦しきとき」             伊吹  純


      近藤とし子への憧憬(二) 『溢れゆく泉』を中心に     津波古勝子



かつての「未来」に戻って読むような郷愁のする文章である。ことに津波古さんの
文章は、「慈愛・情愛・敬愛」と〈愛〉の溢れた文章になっている。



そして、きさらぎあいこさんの「九重織のネクタイ」のエッセイは、
ちょつといい話(?)になっていた。


「未来」創刊後1年くらいの頃、発行所の会計が苦しくなり、カンパを
募ったそうだ。そのカンパ500円をした女の人には、近藤芳美の短冊。
男の人にはとし子夫人手製の九重織のネクタイをあげたという話。




きさらぎさんは文章の末尾に「とし子夫人お手製のネクタイを貰われた方が
あったら、名乗り出てください。」と結んでいる。


先生とその夫人が、歌稿の割付け・会計・発送まで全てこなしていた時代も
あったのだ。



なんだか、しみじみとした気持ちになった。

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