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2015年7月27日 (月)

『沖縄・奄美≪島旅≫紀行』 斎藤潤  光文社新書

奄美大島へ旅をしてもう二十日も過ぎるのだけど、今頃になってあの旅の充実感や

奄美への慕わししさがふつふつと湧いてくる。

瑠璃色の海、アダンの木、ハイビスカスの真紅の花。

日本で見慣れた景色とはちょっと違う。

本書の「まえがき」で、斎藤潤は次のように書く。



         沖縄と奄美は、日本ではない。少なくとも、文化的には。
         ぼくは、そう確信している。
         そして、感謝もしている。
         南島が、日本国の一部であることを、日本文化と異なるもう
         一つの文化が、同じ国内に根づいているとは、なんと素晴らしい
         ことだろう。



独特の言葉(方言)、そして、島唄の哀調。
自生している植物だって、海の魚だって、本土とは趣を異にしている。
それらをすべてひっくるめて、沖縄であり、奄美なのだ。
(奄美が鹿児島県っていうのもなんだか不思議。)




与那国島・波照間島・石垣島・奄美大島・加計呂麻島・竹富島はすでに行ったが、
まだまだ訪れていない島々が沢山ある。



屋久島や喜界島などいつか機会があれば訪れてみたい。





ところで、角川『短歌』8月号を読んでいたら、「華」の川涯(かわぎわ)利雄さんの
「奄美へ、一村に逢ふ」のタイトルの短歌が12首掲載されていた。



           田中一村記念館
        凝視してブダイの鱗数へ立つ一村の狂気に人近づかず

        画布の海老あはれ触覚のそよぐなり 物に至る眼、命をゑがく

        削ぎ落し世俗すべてを削ぎおとし息のぎりぎりの命をゑがく




生涯妻を娶らず、ひたすらに描きつづけた田中一村。
その一村の写生の材料を提供した魚屋さんや島人たち。一村が魚の鱗一枚一枚を
凝視し、一枚一枚を丁寧に描くので、しまいには、その魚は鮮度が落ちて売り物には
ならなかったそうだ。「熱帯魚3種」には、アオブダイ・シマタレクチベラ・スジブダイが
描かれている。




cat    cat
わたしはいっこうに奄美の歌は出来そうにない。


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