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2015年7月10日 (金)

島尾敏雄旧居・文学碑

『死の棘』や『日の移ろい』を執筆した場所、島尾敏雄の家(県立図書館奄美分館 

分館長住宅)が解体される動き云々ということを新聞で知ったのは、2008年だった。

「傷みがひどく、維持管理が心配」という理由だったらしいが、島尾敏雄と交流の

あった5つの文化団体が存続の要望書を出した。

そんな働きかけもあって住宅は保存された。ほっと胸をなでおろしたのは、5つの

文化団体は勿論だが、島尾敏雄の研究者やわたしのような島尾に関心がある者に

とって奄美市の英断に拍手を送りたい。2007年に亡くなった夫人のミホさんも、

「あの家は残してほしい」(朝日新聞 2008年9月2日 夕刊)と、言っていたそうだ。




古見本通りの道路標識に「島尾敏雄旧居」の文字を見つける。
バスを降りて、歩く。小さな橋(上緑橋)を渡るとほどなく左手に見えた。
まず、文学碑を見学。碑文は島尾敏雄直筆の色紙の一文より。

        病める葦も折らず、けぶる燈心も消さない

                 (「旧約聖書」第ニイザヤ書の句)



道路から入ると、旧居の勝手口の方が表になり、その庭に文学碑が建って
いる感じだが、もともとの玄関は裏側にある。
新しい道路が出来たために、道路から入ると裏口(勝手口)がまず見える。
平屋建ての居室4室くらいか。


島尾敏雄は、昭和40年から50年4月までここで暮らしたのだ。
玄関の屋根を覆いかぶさるように、鼠黐の木が青い実をつけていた。
そして、玄関の門口にはクロトンの木。
そういえば、文学碑の建っていた庭には大きなゴムの木が立っていた。


奄美大島は鹿児島県だけど、植物などほとんど沖縄に近い。
前日に行った加計呂麻島でもゆうな(オオハマボウ)の花が目についた。





cat    cat
鹿児島県立奄美図書館へも立ち寄った。
この図書館の1階には「島尾敏雄記念室」がある。
当時の書斎が再現されており、開架式の書棚には多くの著書が並んでいた。
直接手に取って、見たり読んだり出来るのは、なんとも羨ましい。





              と、いうことで、奄美大島の旅は、あと1回でおしまいに…

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