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2015年9月17日 (木)

「大分青南短歌新聞」 平成27年9月号

高木正編集の新聞が届いた。

題字の右端にかなり目立つ字体で「この12月末で終刊予定です」と告示されている。

と、いうことはあと3号しか出ないようだ。

長い間発行していた新聞が消えてゆくのは読者にとってはとても残念であり、

さびしいことだろう。わたし自身も縁あって送って頂くようになり、毎号たのしみにしていた。

今号は土屋文明の歌の『小市巳世司百選 うた 土屋文明』が巻頭に掲げられている。

文明の自在な詠みぶりが慕わしい。



        十津川を我を新車に乗すといふクハバラクハバラ岸が高いよ
                                     『続青南集』

        月にゆく船の来たらば君ら乗れ我は地上に年をかぞへむ

                                     『青南集』


         

       略ー先生(文明)の高所恐怖は単なる性向の次元を越えていること、

       つまり天上や彼岸でなく、この大地の現実にしっかりと足をつけて

       その現実と人間に限りなく執着する先生(文明)の文学のありかた

       そのものである。






竹内敬子の「三日月のRUN読記 68」は、今回は芥川賞の又吉直樹の『火花』を話題に
している。なかなか読み込んでいて下記のごとくに締めくくっていた。




       「火花」は確かに面白いが、やはり新人作家らしく欠点が多いのも

       事実だ。最後のエピソードは全くいらないし、終わるべき箇所は二度

       ばかりあった。逆に芸人同志の「火花」のようなやりとりはあってもいい。
     

       何を削るかということが重要なのは、歌も小説も同じことのようだ。



鋭い分析だ。

何を隠そう、ついにわたしも『火花』を買って読んだばかりだ。

帯に「140万部突破 ! 」(第十六刷)とあったが、140万部どころか、現在240万部?

だって。

図書館では借り手が多くて、貸出は館内のみに限り、3時間以内でなんてことを

しているところもあるという。いやはや…


神谷さんの胸にシリコン入れたくだりは、なくても良かったかなぁ、などと思わぬでも

ないが…


ともあれ『火花』は、読んでおいて損はしない。

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