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2015年10月12日 (月)

『歌人 土屋文明 -ひとすじの道ー』 塙新書

土屋文明記念文学館編。

たぶんこの書は群馬の文学館で購入したものだろう。

先日、新書と文庫の本棚を整理していて見つけたもの、読みなおすために取り出して

いたのを、この連休中に読了。

とても読み易く、今回新しい発見というか、面白さに気づく。

たとえば、万葉集の496の、





     み熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へど直に逢はぬかも   柿本朝臣人麻呂





この歌の「浜木綿の葉の幾重にも重なる状態」といった従来の(学者や研究者の?)

解釈に対して、真っ向から反対していることである。

文明は「植物ではなく、海の波をハマユウと言った」と説いている。

そして、「と、言っても歌学者とか国文学者とかの博学者たちを相手にするには

老いぼれすぎた。」と書いたのは、昭和55年であった。(当時、文明90歳)

     ー略 土屋文明は、まず歌人であったが、同時に万葉学者であり、その万葉集に

     対しては、あくまで実作者としての眼を以て厳正に全二〇巻の作品を批判した。

                           四  万葉散策   宮地伸一




     
     
   

この書は6章にわかれており、各章ごとに執筆者がいる。


      一   榛名山        後藤直二

      二   『ふゆくさ』の頃   清水房雄

      三   アララギ       本林勝夫

      四   万葉散策       宮地伸一

      五   山下水        吉田 漱

      六   青南の日々    小市巳世司






1990年100歳で亡くなった土屋文明だが、文明の歌や言葉は今もなお新しくて
わたしは惹かれるのだが…

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