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2015年11月13日 (金)

『香川景樹と近代歌人』 さいかち真 著

香川景樹を著者は「猟犬のように歌の持つ匂いだけを手掛かりにして読んできた。」

「ほとんど手探りで書いた本」。あとがきより






正岡子規が「再び歌よみに与ふる書」で批判した「古今集」と香川景樹(の門流) 、

その影響(刷り込み)は、近世和歌研究の大きなマイナス要因のひとつとなっている

と思う。 と、著者は書いている。




近代短歌革新の画期をなした子規であってみれば、その影響は計り知れない。



しかし、後年、香川景樹を評価する大岡信・玉城徹・中村幸彦などの文章を

引用しつつ、子規の誤りについて述べている。







と、いうところまで読んで、連鎖反応で引用してある大岡信の文章の原本を

調べるべく「國文学」 (古歌を読む) 昭和59年2月号を書棚より取り出して

読みはじめる。

山本健吉と大岡信の対談「歌のいのちを汲む」なのだが、とても面白い。

       大岡 

          例えば正岡子規が「歌よみに与ふる書」で、香川景樹などの考えて

          いることはまったく愚劣であるといって、否定しますね。つまり子規は

          あそこで、紀貫之をやっつける時に、あまりにもつくりものすぎる、と

          いうことをいっていて、そして香川景樹もその流れの者として

          十把一からげにして否定するわけですが……略

          
          


と、香川景樹を擁護 ?  している。

それはそれとして、この対談は今から30年も前なのにちっとも古びていない。

古びていないということは、それだけ短詩型の世界は進歩 ? していないということか。

季語・枕詞・地名のちからなどについても語られていて、最後の締めは短歌・俳句・詩

のことだった。山本健吉曰く「自分は歌人だから俳句や現代詩はわからん、という態度を

取り払ってくれれば、ずいぶん違ってくると思うな」だった。



横道に逸れてしまったので、この書『香川景樹と近代歌人』は、
                                        つづく…







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