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2015年11月23日 (月)

『第一阿房列車』 内田百閒  新潮文庫

          阿房と云うのは、人の思わくに調子を合わせてそう云うだけの話で、

          自分で勿論阿房だなどと考えてはいない。用事がなければどこへも

          行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど、

          汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。




「特別阿房列車」の冒頭の部分である。

かくして、ヒマラヤ山系くんと百閒先生は旅立つ。

この同行者の山系くんを「小柄な泥坊の顔をした男」と言い、「どぶ鼠」と言い、

布のボストンバックの手の所が千切れそうなのを持って来ていると、容赦ない言い方を

する百閒先生。




そして、この二人の会話のズレというか、マが面白い。

何を言っても山系くんは「はあ」「はあ」で済ます。



軽妙洒脱な文章にのめり込む。

笑う、笑う。

     

          「そっちは海です」

          「海だって構わない」
          

          「海の中へ這入ってしまいます」

          「馬鹿な事を云いなさい。海に向かって走って行っても、海の手前で

          カアヴすれば海辺を伝うだけの事ではないか」

真面目なのか、おちょくっている ? のか。

百閒先生も山系くんも相当な役者のようだ。





          

cat      cat

さて、さて、昨日の問題は、この書『第一阿房列車』(新潮文庫)のP44 〜  45 の
山系くんの出題 ? だった。


     10円ずつを3人で払い、30円の宿料。

     帳場が5円サービスしてくれたが、その中の2円は女中が取ってしまう。

     そして、3人には1円ずつ返してくれた。ということは3人は9円ずつの払いで

     27円+女中が2円取ったので、合計29円で1円はどこへ消えた ?





答えはもうお解かりですね。

     帳場は25円受け取る

     3人は9円ずつ払ったので27円。

     従って、27円から帳場が25円受け取り、余りの2円が女中さんの懐に、です。
    

     宿代が30円だったということは、この際忘れましょう。

 

 

     
     

 

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