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2015年11月11日 (水)

『御馳走帖』 内田百閒 著  中公文庫

百閒先生の「食」に対するこだわりの沢山詰まった随筆。



と、言ってもこの『御馳走帖』は昭和21年に出て、その後、昭和40年に

改訂増補して『新稿御馳走帖』となり、このたびの文庫では、大体執筆年代順に

整理して、40年以後の随筆を加え、新しく編輯している。





夕食を美味しくいただくために、朝食・昼食抜きを長く続けていたらしいが、
それでも、朝は起きるとまず果物を食べ、ビスケットを齧って牛乳を飲む。
昼は、蕎麦。秋の彼岸から春の彼岸までは盛りかけ一つ宛てを半分。
春の彼岸から秋までは盛りを二つを一つ半位。と、律儀に守り通すのだ。


      私は永年の間、朝飯も午飯もたべなかつた。





百閒先生の「たべなかつた」は、単に「お膳に坐らない」ということらしい。
ともあれ、奇想天外なこだわり、食の好みがこれでもか、これでもか、と出てくる。




お正月の年始客の毎晩続け様の酒盛りを解消する(一網打尽)ために、ホテルで日時を
決めて済ませることにする。しかし、その案内状の発送から、料理・酒代の支払いに
苦労するのだ。






     強い酒を飲んで酔ふのは外道である。清酒や麦酒なら酔つても
     それ程の事はない。しかしお酒にしろ麦酒にしろ、飲めば矢張り酔ふ。
     酔ふのはいい心持ちだが、酔つてしまつた後はつまらない。

     飲んでゐて次第に酔つて来るその移り変はりが一番大切な味はひである。

                          2013年3月 改版14刷発行 857円+税


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皇帝ダリアの花が咲きはじめた。今日は八女でその花を見た。

そして、イタヤカエデが真っ赤に紅葉していた。

深まる秋、過ぎてゆく秋。

 

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