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2015年12月25日 (金)

角川『短歌』 2016年1月号

馬場あき子・永田和宏・小池光・穂村弘・永井祐さんら5名による

新春座談会が面白かった。

タイトルは「短歌における『人間』とは何か」。




   

      小池  この間仙台でタクシーに乗って、文学館って行(ママ?)ったの。運転手

          が 「今日は文学館で何があるんですか」と言うんだよ。だから正直に「短

          歌の会があるんです」と言った。
    

      穂村  それ、ちょっと勇気がいりますね。

      小池  勇気がいる。そしたら信号二つぐらい黙っている。三つ目ぐらいで

           「短歌って<じっと手をみる>やつか」って言ったんだよ(笑)。

      永田  本当にそう言ったの?

      小池  言った。俺動転して、普通の人にとって短歌って、じっと手を見るん

           だってどっかで思い出したんだね。







なんだか嘘のような、ホントの話なんだ。

このあと、小池さんがとってもいいことを言っている。







          ー略ー 人生と並走して、成熟する、老いていくというプロセスを経て

          作品が進んでいくというのは、近代短歌が生み出した手法かもしれない

          けど、それが命綱という気がして、それを無くすと詠めなくなっていくと

          思う。その基本構造を今の若い人がどういうふうに受け入れて素養に

          できるのかが大きな問題だと思うし、永井祐さんはじめ若い人に聞いて

          みたい。僕は全然アイデア短歌は否定しないんだよ。でもアイデアだけで    

          歌は成り立っていかない。それ以外に必要な要素があるはずで、それに

          対する無関心が若い人には強すぎるのではないかな。


座談会出席者の5名が「人間が歌われている作品」をそれぞれ3〜4首挙げていたが、

「永井祐さんが挙げてきた歌、カルチャーセンターに行って講義して分かる?」と、

馬場さんが問いかけていたのが心に残った。



同号では、他に、「作品+エッセイ『初笑』」の岩田正氏の「友どんの百人一首」のエッセイ

が、抜群に愉快であった。

         「末の松ちゃん波子さんとは」

         「かこち坊主の面(つら)の憎さよ」







ああ、面白かった。

どうぞ、ご笑読あれ。

今夜は眠れそうだ。

 

 

 

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