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2016年1月18日 (月)

『歌人の死』 福島 泰樹  東洋出版

菱川善夫・岸上大作・小中英之・小野茂樹・佐竹彌生・寺山修司・中城ふみ子・滝沢亘・

春日井建・塚本邦雄・坪野哲久・村上一郎ら29名の歌人を取り上げ、その死に触れ、

作品を紹介している。





ことに親交のあった歌人たちとの在りし日のエピソードは興味が尽きない。

たとえば、小中英之と小野茂樹を書いている「慟哭のカランドリエ」。






        よろよろと立ち上がり、受話器を掴んだ途端、意識を失う。

        玄関先で、頭から血を流した遺体が発見されたのは、翌日になってからで

        あった。虚血性心不全、六十四歳であった。





        略ーー四十一歳になって君は、ようやく童貞歌集『わがからんどりえ』を刊行。

        フランス語で暦の意だ。

        略ーー魂に含蓄を秘め、その含蓄のみなもとを大事にした男は、生涯を

        独身で通した。







等々。著者独特の筆致で書かれており、熱い。

滝沢亘の章で書かれていた「滝沢にとって短歌は、生きてゆくうえで最も必要な

器であったのだ。」という言葉が重い。



                              2015年6月刊  1800円+税

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駐車場の車の屋根にうっすらと雪が積もっている。

明日は大丈夫かしら。

久留米で新年歌会があるんだけど……

 

 

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