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2016年2月22日 (月)

新輯 『けさのことば Ⅵ』 岡井隆  砂子屋書房

中日新聞に、1993年、1994年、1995年に連載された3年間の分を編集し、

収めている。568ページの大冊(分厚い)である。




詩、短歌・俳句・川柳、そして箴言・処世訓などを収載し、著者のひとことを添えている。

この著者のひとことが実に味わいがある。

たとえば、本日2月22日は下記のごとくである。






          紅梅に彳(た)ちて美し人の老     (『村住』) 富安 風生



             「人の老」の「人」は古希に達した高浜虚子のこと。師の「老」を

             「美し」と見た風生はまだ六十前だった。そして「わが老をわが

             いとほしむ菊の前」と吟じた。今から五十年前、人は現代より

             はるかに早く「老」を感じたのである。だが、美しく老いることの

             むずかしさはいつの世も同じであろう。







朝日文庫の現代俳句の世界『富安風生 阿波野青畝 集』を書棚より出して、

原作(?)にあたると、先の句には「虚子先生古稀賀筵」と、詞書(?)が付け

られていた。そうか、それで「人の老」が虚子と判断できたのかと、納得。

子弟の間の美しい相聞句(笑)ともいえる。

そして、同じ『村住』のなかに「わが老をわがいとほしむ菊の前」の句が収められていた。





『けさのことば』を机上にしばらく置いて、たのしみたい。

著者の選んだ「ことば」を窓口にして、いろいろなことを知り得るのは、愉しいことだ。




巻末に、人名索引と書名索引の付いているのはとても親切。


cat     cat

本日は「猫の日」とか、「猫のいる島」に出掛ける余裕がない。

従って、角田光代さんの「トトほほ日記」と、岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」を

覗くことでガマン、ガマン。




土曜日におひなさまも飾ったし、机の回りも少し整理したので、今週はガンバル。

何をガンバルって、「生きる」ことに、ガンバルわ……。





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