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2016年5月24日 (火)

『だれかの木琴』 井上荒野  幻冬舎文庫

主人公、親海小夜子(およみ・さよこ)、夫は5歳年上の46歳。

13歳の娘がいる。

戸建ての家を買い、移り住んだばかり。

夫は警備会社の営業マンで、ごく一般的なサラリーマン家庭。






小夜子は初めて行った美容院で顧客名簿にメールアドレスを記す。

その日のうちに美容院の山田海斗(やまだ・かいと)からメールが届く。


メールを受け取ったことで、小夜子の心は海斗へ傾いてゆく。

そして、その心はいつか執着となり、ストーカー行為へと

エスカレートしてゆく。

 






「バカだなぁ〜」と思いつつ、小夜子のすさまじいまでの行動に、

「止めて ! 」「止めて ! 」と叫びたくなる。

どうして、小夜子はそんな行為をしてしまうのだろう。






ストーカー行為の原動力は何なのだろう?

恋人もいる海斗と知りながら、常軌を逸してゆく小夜子。

小夜子は何を求めているのだろう?

小夜子は日々の暮らしのなかで何が埋められないのだろうか。

 

井上荒野の、これでもか、これでもかという筆致にはたじたじとなる。

彼女はまさしく小説家。女のおろかしさをこれほど克明に描い


た小説は
知らない。





エピローグで家族のもとに心が戻る小夜子を期待したのだが…

『だれかの木琴』は、まだまだ小夜子のおぞましい前哨戦かも。





            解説 寺島しのぶ 580円+税







            

cat     cat

昨夜、ベトナムの写真を整理していたら、「未来」のお店の看板が……

丸い看板に縦書きで「未来」(日本語)の文字が書かれている。

その下に「mirai」とあり、またその下に「sushi&sake」と書かれていた。



これって、経営者は日本人だよね。(まさか、結社「未来」にゆかりの人とか?)

そんなこと、あるわけないか。


時間に余裕がなくて立ち寄れなかったけど、「未来」のお店がハノイに

あったなんて……


 

 

 

 

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