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2016年6月 4日 (土)

『ダイオウイカは知らないでしよう』 西加奈子 せきしろ   文春文庫

小説家の西加奈子さんと文筆家のせきしろさんが「短歌」に挑戦。

題詠を2人で作り、穂村弘さん、東直子さん、いとうせいこうさんなどが

指南役をつとめる。





この書の面白さは、2人の語りがあたかも漫才を聴くような感じなのだ。

(声を出して笑ったのは再三だった。)

(西さんのお得意の官能短歌もスゴイっ。)

豪快?な話術の西さん、一方繊細なせきしろさんと、2人の会話は

ごくごく自然体である。息の合った2人のやりとりが愉しい。





そして、素人(初心者)の2人が回を追うごとにぐんぐん短歌を会得していく

のは、モノカキならではの才能だろう。

       三十代後半ともなると、風景を異様に意識するようになるし、

       美しいものを素直に美しいと思えるようになる。年を取ると

       いうのはそういうことか、と最近よく実感するんだ。

                                      せきしろ

       詠み人の人となりも含めて短歌になる。     西加奈子




       これがおじいちゃんのことなのかおばあちゃんのことなのか、

       読む人に解釈を委ねるほうがいいんですよね。

                                     山口 隆




       でもねえ、短歌ってやればやるほどヘタになるっていうのが

       有名なジャンルだから(笑)             穂村 弘

 

       (書店で)

       パラパラやってから買うのをやめる人に聞きたい。

       何があかんかったん?その数秒のパラパラで、何が分かったん?

                                     西加奈子

あちこちに宝のような言葉がこぼれている。

気負わず、衒わず、まさに「人となり」の出てくることばに、魅せられた。

そして、笑った。





     

       あの方が覚悟を決めた瞬間をダイオウイカは知らないでしょう

                                     西加奈子

       もしもだよ ダイオウイカと戦うなら注意すべきはあのアシ不惑

                                     せきしろ

 

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