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2016年7月 9日 (土)

「福岡歌会(仮)アンソロジー Ⅳ」 

1年に1冊のアンソロジーも4冊目になった。

参加しているメンバーの名前にも移動がある。

今回は22名の参加。

5首と8首のひとがあり、いずれも短いコメントが付いている。

  体がこころに追ひついてゐて恥づかしい少年期の一瞬過ぎにけらしも

                                         山下  翔

  たくさんの中野梓と(その他の忘れたひとと)すれ違う道     南  葦太

  空白の、あばらの奥の、これからの、全てを旅とすればいいのよ 

                                        生田亜々子

  肉まんの皮がほんのり甘いのに似ている。恋の気持ち悪さは、

                                         白水麻衣

  主語のないあなたがほろほろ笑うとき一羽の鳥になるんだ春は 

                                         竹中優子

  真ん中に水風船を投げられてまた似たようなスタートを切る    ろくもじ

  暮れてゆくビニールハウスに降りそそぐ雨のようだね一緒にいるよ 

                                           夏野雨

  胸のなかにお寺をひとつ飼っていて雨の朝には時々こもる   吉村桃香

  昇給の書類は来たり<食べログ>のように評価の星を灯して 鯨井可菜子

  北陸に替へ玉文化無きことの大いなる輪に鉄線ひらく     黒瀬 珂瀾


「編集後記」をろくもじさんが書いているが、4年前の8月のツイートが

きっかけでここまで発展した「福岡歌会(仮)」。

みんなが主役、の勢いが伝わってくるようだ。

「ゆるゆる楽しく」を合言葉に、更に飛躍してゆくことだろう。

彼等、彼女等の1年後、3年後がたのしみでもある。





                                装丁イラスト : 奥野希。

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