« パンパスグラス | トップページ | 歌集『真珠層』 梅内美華子  短歌研究社  »

2016年9月 9日 (金)

『校書掃塵ー坂口博の仕事Ⅰー』 花書院 

菊判より大きいB5判のでっかいサイズの書籍が届いた。

厚さ3センチ、500ページを越す大冊である。




著者は坂口博(さかぐち ひろし)、いくつかの職を経て、現在は火野葦平や

「サークル村」関係などの文学研究と文学活動に専念している。





第1部は、思考の地図

第2部から4部までは火野葦平関連の文章。

第5部は、滝沢克己と漱石その他

第6部は 「サークル村」序章

第7部は、書誌篇

と、なっている。

巻末に人名索引、初出一覧、著作目録抄が掲載されているが、これとて

30ページに及ぶ膨大なものである。






この書の構想を耳にしたのは2005年だったろうか。

あれから、かれこれ12年越し。

鶴首して待っていた人たちも居たことだろう。





とりあえず、第1部の「思考の地図」を読む。

その中の「死よ、お前の棘はいずこにあるーー 『死の棘』論」を読了。




著者、30代の若書き(笑)らしいが、どうしてどうして、鋭い洞察に

今迄読んだことのない島尾敏雄論だと思った。







「書ヲ校スルハ塵ヲ掃ウガ如シ(夢渓筆談)とは、書物の校正にきりが

ないことの喩という。」 松本常彦(九州大学教授)の帯文の一節である。

                      2016年6月2日発行  12000円+税


追記 ちなみに、発行日は今年6月に13回忌を迎えた花田俊典氏の

    命日の日付となっている。「俺に必要だから…」と言っていた

    花田俊典氏。きっとあの世でこの書の刊行を慶んでいることだろう。

 

« パンパスグラス | トップページ | 歌集『真珠層』 梅内美華子  短歌研究社  »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2032066/67411965

この記事へのトラックバック一覧です: 『校書掃塵ー坂口博の仕事Ⅰー』 花書院 :

« パンパスグラス | トップページ | 歌集『真珠層』 梅内美華子  短歌研究社  »