向田邦子の目 かごしま近代文学館
向田邦子没後35年企画展がかごしま近代文学館で
11月16日より開かれていることを知り、出掛けた。
出掛けたといっても、16日は鹿児島で日本歌人クラブの短歌大会が
あったので、それに便乗して翌日(17日)に。
宿泊した城山観光ホテルのシャトルバスに乗り、照国通りで下車。
西郷さんの銅像などを眺めて、「敬天愛人」の説明を読み、文学館へ。
以前も、と言っても7年前か。来たのだけど、今回は向田邦子の没後35年の
企画展だけに、見所満載だった。
「趣味はと聞かれると、写真ですと、恥かしげもなく答えている。」と語るだけ
あって、愛用のカメラの展示。
タイ・カンボジアの向田の目を通した、風景や動物や子どもたちの様子。
あらゆる生きとし生ききるものたちを捉えるまなざしの温かさ、怜悧さ。
三匹の猫たちと暮らしていた向田には猫の写真も多い。
猫好きならではの猫科のショットがまた実にいい。
旅が好きで、国内外を問わず、様々な場所を旅した向田邦子。
くしくも亡くなられたのも、台湾の旅の途上だった。
旅のないものねだりは、
頭では、理性では御せない、
本当に困ったものだと思います。 「ないものねだり」
『女の人差し指』より
最後のコーナーには、向田の愛用した三人掛けのソファとテーブル
(大きな座卓)が部屋そのままに復元されていた。
ここで、猫と戯れ、座卓で執筆したのだ。
「ままや」の暖簾や、たくさんのスカーフの展示。
お料理が好きで、美味しいものをちゃっちゃと作った向田。
そして、何よりお洒落さんでもあった。
ちなみにこの企画展は2017年の3月27日まで、開かれている。
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