« 「短歌ホリック」① 創刊号 | トップページ | 『今日もごちそうさまでした』 角田光代 新潮文庫 »

2016年12月18日 (日)

坂口博著『校書掃塵』出版記念会

『校書掃塵』の出版記念会があり、北九州市若松まで出掛けた。

JR若松線で行くことに。折尾で乗り換えるのだが、ただいま改築工事中で

うろうろしていたら、予定の電車が出てしまった。

考えてみたら若松線に乗るのは初めてのような。

次の電車まで待つ。

夕方の時間なので夕景色をたのしみつつ、若松まで。

初めて降り立った若松駅、駅の左裏手には、皇帝ダリアの花が

まだ咲いていた。






著者になんらかの関りのある人たちが40名ばかり。

大阪から、大分から、と遠方からもお祝いに駆けつけていた。





皆さんのお祝いのスピーチを聞きながら、胸が熱くなった。

10年間ゲラを持って待った花書院の仲西佳文さん。

12年前からこの本を予約して待っていた人たち。

そして、何より著者の坂口さんは重圧?に耐えながら、この大きな厚い

電話帳のような本をついに刊行したのだ。






わたしの好きな章というか、とても示唆された箇所は、「森崎和江の方法」の

中の「竹内先生とのおわかれ」の追悼文。竹内先生とは、

竹内好(たけうち よしみ)氏のこと。


       おぼえていますことのひとつに、学者の仕事は文書資料に

       忠実であるだけに、実際に生きてきた人びとの歴史から

       結果的にとおくなりがちですから、あなたのような若い人が、

       思うままにもう一度やってください、ということばがございました。


竹内好の発したこの言葉を大切にして、森崎和江は実践したのだ。

著者の坂口の文章もまた実にいい。この章は何度でも読み返したい

くらいだ。


623ページ、全7部の構成で評論50本が収められている。

定価は12000円+税。

« 「短歌ホリック」① 創刊号 | トップページ | 『今日もごちそうさまでした』 角田光代 新潮文庫 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2032066/68898400

この記事へのトラックバック一覧です: 坂口博著『校書掃塵』出版記念会:

« 「短歌ホリック」① 創刊号 | トップページ | 『今日もごちそうさまでした』 角田光代 新潮文庫 »