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2016年12月19日 (月)

『今日もごちそうさまでした』 角田光代 新潮文庫

「午後三時に昼食としてものすごーくおいしいオムライスを食べるくらい

なら、私は十二時ジャストにまずいラーメンを食べることを選ぶ。」と断言し、

〈食〉に対するのっぴきならぬ思いを持っている著者の〈ごちそうさま〉の

数々のエッセイ。






最初に登場するのは「私の愛するもの」で、タイトルが「羊年女、羊を食らう」

30歳を過ぎて、羊肉に目覚めた角田さん、ギリシャの旅で「何これッ」と歓びを

全開する。






おいしいものを食べる時の描写が、微に入り細に入り(笑)、その上に

すごーくリアリティがある。たとえば、「秋刀魚(さんま)ってえらい」では、

           略ーー深夜、この秋刀魚の一夜干しをグリルで焼いて、

           酒のつまみに食べた。ぎえ ! と思わず叫んだ。あまりにも

           おいしかったのである。ぎゅつとしまった身、充分にのった

           脂(あぶら)、ほのかな塩気、皮のぱりぱり。何これ ! 

           何これ ! と、私は阿呆(あほう)のように叫びながら、

           まるまる一本食べてしまった。しかも、頭まで。この一夜干し

           の頭、かりかりしてて本当においしかったのだ。

 

春夏秋冬の旬のものに寄せる食材などのこだわりが「春のうれしさ」・

「正しい夏」・「その日から秋」・「冬を食べねば」などから、直に伝わってくる。


このエッセイで気づいたのだが、たけのこを湯掻くのに椿の葉っぱを

入れる方法を知らなかった。米糠とばかり思っていたけど、な。

来春には試してみたいものだ。

そして、もう一つ知らなかったこと、秋刀魚って鱗のない魚って思って

いたけど、秋刀魚の鱗は剥がれやすいため、網にかかったときにさーっと

剥がれてしまうものなの? 知らなかったよ~




                                   520円+税

cat       cat

この本、実はお正月に読むつもりで買っていたのだけど、

結局きのうと今日で読んでしまった。(前倒しですな。)



また本屋で何か調達しとかなくちゃ。

でも、年賀状を書くのが先だよん(笑)

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