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2017年3月19日 (日)

詩集『若葉のうた』 金子光晴  勁草書房

「孫娘・その名は若葉」の副題の付いた詩集。

       --略 いくたびもおもふやうに、孫へのいとほしさは、別離の

       いそがしさのために先手を奪(と)られて、思慮をはづれた溺愛と

       なる。他人(ひと)ごととしては、片腹痛くみてすごしてきたことが、

       じぶんのこととなると、平静のつもりで、かいくれ目安のつかない

       始末になりがちである。ーー略

                              詩集のあとがき

金子光晴の手放しの孫・溺愛ぶりが1冊の詩集に収められている。

「年若い人には、縁のない本だ。」と醒めた分析もしている。






それは、それとして、この詩集の最後の方に「小山哲之輔におくる。」として、

「一対」という詩が収められている。

その詩の終わりの方の四連が印象深い。



        愛情とは、からだとからだをよせて

       さむさをあたためあふことなのだ。


        それ以上のなにごとでなくても、

       それだけでも充分すぎるではないか。


昨日、一箱古本市とやらを覗いて買った1冊。

10円なんて、あまりにも可哀想な値段ではないか。

この詩集のことをブログに載せることによって、少しはお弔いができたかな。

                               昭和42年4月20日発行 








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偶々、朝日新聞の昨日、3月18日の「折々のことば」(鷲田清一)は、

文月悠光(ふづき・ゆみ)の詩集「洗礼ダイアリー」をとりあげていた。







       男の人に触られると傷つくものだと思っていた。

       抱きしめられて安心するなんて知らなかった。



  

     




       

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