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2017年4月 2日 (日)

『風に献ず』 福島泰樹歌集 国文社

昭和51年7月7日に刊行された歌集で扉には、

 

       風に献ず 自刃せる村上一郎氏に 


と、記されている。

       弥生三月なにを悲しむ汽車は野に医者は花見にゆきしとぞ聞く

       椿落ちおれはせつなき歌つくる いざ鎌倉へゆくこともなし

       絢爛と散りゆくものをあわれめば四月自刃の風の悲鳴よ

       花吹雪 鬱金薄墨鬱血の林を抜けてゆきたるや君

       典雅なる人にしあらばもしや君は霞食みつつ赴きしかとも

       その人のやさしさゆえに昂りて「志気と感傷」薄明に閉ず

 

1ページ1首組の短歌。作者の声が琅琅と響きわたるようでもある。



村上一郎氏の墓碑に刻まれた「風」の一文字。

そして、村上一郎氏の妻君の長谷えみ子さんの歌集が『風に伝へむ』で

あった。




         

 

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