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2017年6月18日 (日)

「新緑の唇を持て」竹中 優子

短歌・詩・エッセイ・短編小説を収める竹中優子さんの

個人誌「新緑の唇を持て」を読んだ。

この冊子のタイトルは、短歌のタイトルからとられている。






     ペットボトルを逆さに拾う薄青きひかりの中にあなたを許す

     全身が耳になる夜 嫉妬という乳白色の石を吐き出す

     唇にも波があること 聞こえないと言えばあなたは揺れた目をする

     許すね、と口を動かす石鹸の匂いが溢れ出てくる口を

     太りすぎた夏の蟻たち 唇にごく薄き影あなたはしまう

     朝に降る雨のあかるさ眺めてるとき そういえば友達減ったな

     犬が鼻を寄せるみたいに鍵を開ける 雨のにおいが鍵からもする

     秋のコートをきれいに掛ける風のなか会いたいひとを低く問われて

     見るときに見下ろすことになる他人(ひと)の靴のかたちよ また

     少し見る

     新緑の唇を持て すずやかなあなたの睫毛をちぎる真夜中

               「新緑の唇を持て」48首より    竹中 優子







この冊子の表紙には、真っ赤な唇が描かれている。

光沢を持つ唇の横には、なんと、蟻が一匹。

この斬新かつセクシャルな装幀に優子さんの才気が迸る。

(あら、裏表紙にも真っ赤な唇が……)

彼女の独走ぶりがこの冊子からも窺える。

東直子さんとのトーク(「短歌の世界を覗いてみよう」)でも感じたのだけど、

堂々としており、自分をしっかり持っているところが魅力でもある。

歌の1首1首についてわたしがとやかく言うのはよそう。

竹中優子は、このまんま走り続けるだろう。

                        平成29年5月7日発行

 

 

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11日の日曜日に「福岡ポエイチ」に行った。

17時からの東直子さんと竹中優子さんのトーク「短歌の世界を覗いてみよう」

を聴くためだった。

会場のリノベーションミュージアム冷泉荘は、わたしにとって懐かしい場所

でもあった。と言うのは、ここの「アトリエ穂音(ほおん)」(Aー31号)は、

姪っ子が一時借りていた。

日本画の講師、比佐水音(ひさ・みお)さんと、姪の名前、美穂をとってその

アトリエは「穂音(ほおん)」と名付けられた。





入居する時は部屋のリニューアルも比佐さんと姪が壁塗りからした。

(入居祝いや個展などで何度か訪れた部屋である。)

比佐さんは日本画で姪は創作書道?みたいなことをしていた。

比佐さんは今もこの「穂音(ほおん)」をアトリエにしている。

姪は現在、山口に住んでいる。





「穂音(ほおん)」を覗いたら、比佐さんがいらして、ご挨拶が出来て良かった。

比佐さんは日本画初歩教室・日本画制作教室・自由制作や個人レッスンの

講師をしている。プロの日本画の先生であられる。




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