« わが晩年などと気取りてあぁ暑し   池田 澄子 | トップページ | ムーミン絵本の世界展へ »

2017年8月 3日 (木)

ふらんす堂通信 153

昨日、池田澄子さんの「わが晩年などと気取りてあぁ暑し」の句を

このブログで紹介 ? したら、本日は、ふらんす堂から「ふらんす堂通信」が

届いた。

以心伝心 ? でもないのだろうけど、この冊子は一度読みたいと思って

いたので、うれしい。







今号の特集は4本もあり、第32回詩歌文学館賞受賞の後藤比奈夫句集の

『白寿』のことや、第8回田中裕明賞受賞の小津夜景句集『フラワーズ・

カンフー』の紹介が掲載されていた。






そして、さらにさらにうれしかったのは、池田澄子さんの新作「かなかな

しぐれ」が掲載されていた。これは、深見けん二氏と後藤比奈夫氏との

三人で兼題を出し合った競詠七句。





           

           さっき居た港はあそこ葛の花

           めがるかや古鏡は何も映らない

           しらたきに味沁むかなかなしぐれかな

                  「かなかなしぐれ」 七句より  池田 澄子


一句目の「葛の花」は秋の季語。

港は、横浜港。(だと思いたい。)

「港の見える丘公園」まで、のぼって来たのだろう、か。

二句目の「めがるかや」は、刈萱のことかしら  ?

めがるかや(女刈萱)、をがるかや(男刈萱)って、あるみたいだ。

古い鏡には何も映らない、という断定がこの作者らしい ?


三句目、「蝉しぐれ」だと、夏の季語だけど「かなかなしぐれ」は、秋だろうな。

「かな」のリフレインが効果的で、思い切ってこんなふうに使うと斬新になる。


池田さんのエッセイ「このごろのこと」も拝読。

「ーー略 私は無邪気を手放し始め、無常という思いを知ったようだ。」

結語がすてきだ。

« わが晩年などと気取りてあぁ暑し   池田 澄子 | トップページ | ムーミン絵本の世界展へ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2032066/71321190

この記事へのトラックバック一覧です: ふらんす堂通信 153:

« わが晩年などと気取りてあぁ暑し   池田 澄子 | トップページ | ムーミン絵本の世界展へ »