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2017年9月 4日 (月)

「りとむ」 2017年9月号

届いたばかりの「りとむ」を読んでいたら、あらあら不思議。

と、いうか、嬉しい発見 (?) をした。

今野寿美さんの歌の「こぼれてしまふ」の中の1首。

      焼夷弾の降るまへ銀の紙降りきうつくしかりきと語れり 聞けり

                          今野 寿美 「りとむ」9月号より

 

                           



なぜ、この歌に目が止まったのかといえば、8月22日の春日の教室で

永野雪子さんが出した歌がず〜っと気になっていたからだ。





      大空襲受けし福岡の街の空 火の粉の飛んで銀紙降りき

                          永野 雪子 8月22日詠草より


わたし自身が空襲を体験していないので、この歌の「銀紙降りき」が

わからなかったのだ。永野さんに「なんで銀紙が降ってきたの?」と

お訊ねした。でも彼女も「なんででしょうね」と言い「きれいでした」とも

言った。





今野さんの歌に触発されて、ネットで調べてみたら、「銀紙」は「アルミ箔」で

「電波妨害のために米軍が投下」したそうだ。一つ謎が解けた。

銀紙(アルミ箔)が降ったことも空襲体験者しか知らないことだ。







今年の夏はいつになく、わたしは教室の80歳以上の方々の背中を押す

意味で、「あなたがたがうたわないと戦争のことは風化してしまいますよ」と

伝えた。せめて、8月には非戦の歌を、と思う。付焼刃であろうとも、うたわ

ないよりうたった方がいい。体験者が声を挙げなければ……



今朝(9月4日)の朝日新聞の「朝日歌壇」永田和宏選の一首目の歌。

     しんじつを言えばこんなに悲しくて長崎市長の平和宣言

                           (水戸市) 中原千絵子

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