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2017年10月 9日 (月)

映画「エルネスト」 日本=キューバ―

エルネスト・チェ・ゲバラが命を落としたボリビア戦線。

1967年10月9日、39歳でゲバラは処刑された。

その没後50年にあたる今年、オダギリジョーの主演によって

日本とキューバ―の合作映画「エルネスト」が誕生した。






ゲバラよりファーストネームの「エルネスト」の戦士名を与えられたのは、

日系二世のフレディ前村ウルタ―ド。

医師を志し、キューバ―へ留学したのだが、ゲバラの人間性に魅せられ、

その部隊に参加する。





オダギリジョーが全編スペイン語で演じる。

医師の卵としての、前半の学生としての規範と清潔感。

構内を歩くフレディの後ろ姿や、その立ち居振る舞いがとても美しい。

そして、一転してゲバラの部隊に参加したのちは、艱難辛苦に晒される。

そのいずれも胸を打つ作品となっている。

(オダギリジョーは、素敵な役者さんだ。)


この映画の中で改めて考えさせられた「ゲバラ」という人物。

チェ・ゲバラは、1959年、来日している。

そして、広島に行き、原爆資料館を訪れ、原爆死没者慰霊碑にも

お参りしていることだ。慰霊碑をあとにしたゲバラはその碑文を読んで

「主語は何 ? 」 と呟く。

原爆を落とさなくても戦争は終っていたのに……と。

ゲバラの残した言葉はいずれも重い。

        核戦争には勝者などいない。

        憎しみから戦いは勝てない。



カストロが明言したように、我々は生きている時代を生きるのだ、とも思う。

巷で若者たちがゲバラの肖像の印刷されたTシャツを着ているのを

見かけることがある。彼等にどの程度、ゲバラのことがわかっている

のかとも思うが、それだけ伝説めいた英雄としてゲバラは在る。

映画を観終えて、

中公新書の『チェ・ゲバラ』(伊高浩昭 2015年7月発行)を向学のため

紀伊國屋で購入した。なにごともべんきょう也 (笑)。

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