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2018年1月

2018年1月24日 (水)

季節の便り① 笹井宏之さんの祥月命日です

      冬ばつてん「浜辺の唄」ば吹くけんね ばあちやんいつも

      うたひよつたろ                                2006・12・7

                    冬のよろこび 「佐賀新聞」掲載作品

                                        『てんとろり』 (書肆侃侃房2011年1月24日刊)より


2009年1月24日、26歳で夭折した笹井宏之さん。

笹井さんの清冽な歌は、みんなの心のなかに今も息づき、宿っている。








この季節になると、笹井さんの歌が、笹井さんのことが思い出される。

何度かしか、お会いしたことはないのに、笹井さんのあの恥ずかしそうな

笑みは忘れ難い。

そして、ひとことひとこと丁寧に言葉を発していたことが……




2011年11月12日、福岡の警固神社(神徳殿)での加藤治郎さんの講演は、

「彗星のように現代短歌を駆け抜けた笹井宏之の世界」だった。

(当日の父君の孝司氏の碗琴コンサートの調べもせつない音色であった。)

まさに、彗星のように駆け抜けた笹井さんの〈歌〉であり、〈生〉であった。


本日は笹井さんの命日なので、車中で読む歌集は『てんとろり』と『ひとさらい』

を持って、出掛けることにする。

久留米まで行って来るけんね。

2018年1月22日 (月)

夕焼けがこわいのですか… 本川克幸歌集『羅針盤』のこと

「夕焼けがこわいのですか夕焼けを見ていることがこわいのですか」

2016年3月、本川克幸氏は急逝された。

享年、51歳であった。

氏の遺歌集には、夕焼けの歌がある。

次の夕焼けの歌もかなしい。せつない。

      夕焼けが消えてゆくのを見ておりぬ壊れたアンドロイドのように


本日の朝日新聞の「短歌時評」で大辻隆弘さんが「遺歌集の麗しさ」と題して

歌集『羅針盤』(砂子屋書房刊)に触れて書いている。

      自分の死後、遺った歌を読み継ぐ仲間がいてくれる。それは

      何と心強いことか。短歌の世界には、そんな麗しい人と人との

      つながりが、今なお息づいているのである。


本川さんは〈夕焼け〉がことに好きだったようである。

本川さんのツイッターはまだ当時のまま残っている。

夕焼けの写真を、たくさん、たくさん掲載している。

コメントは「今日の夕焼け」と書かれ、同じ日に2枚も載せていることもある。

2015年の8月から10月にかけてはことに夕焼けの写真が多い。

2015年の9月8日の「その2」の夕焼け。

2015年9月16日の夕焼け。

見ていると泣けてくる。

この夕焼けを撮ったのは、生きていた時の本川さんなのだ。

本川さんは、どんな思いを抱いてこの夕焼けを撮っていたのだろうか。



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歌集『羅針盤』についてわたしは、2017年11月29日に当ブログで

感想を綴っている。

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