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2018年8月

2018年8月30日 (木)

パスポート更新

外国に旅をするのにはパスポートが必要だ。

10年前に初めて申請したパスポートだったが、すでにそれから

10年が経過しようとしている。

行先の国によってはパスポートの残存期間が6ヶ月以上ないとダメらしい。

知らなかったよ〜



と、いうことで、パスポートセンターに行って来た。

行く前に「住民票」をとるために、市役所に寄る。

市役所の係のかたが、パスポートの更新には「住民票」は不要ですよ、

と言うことだったが、心配症のわたしは兎も角ここまで来たのだからと、

「住民票」を頂いて、パスポートセンターへ。

5年の更新にするか、10年にするか、迷うことなく10年のにした。

(あと、10年も元気に生きていられるつもりらしい、わたし)


写真を撮って貰って、手続き完了。

あとは出来上がる日を待つだけ。(16000円の印紙代が要る。)


映画でも観て帰ろうかしらん、と、思ったけど時間的に都合のいいのがない。

デパ地下にも寄らずに帰宅。(エライっ)



そういえば、昭和42年に取得の免許証はすでに返納。

「運転経歴証明書」が、結構役立っている。

4年前の写真が若々しい(笑)

2018年8月28日 (火)

来るのかい夏の大三角つれて    秦 夕美 「GA」 81号

秦 夕美の個人誌「GA」81号が届いた。

彼女の俳句を読むと気持ちがしゃんとする。

 

            来るのかい夏の大三角つれて

            大西日いやいや母の貌をする

            いたはられいたぶられをり夏の月

            手裏剣の欲しや星降る陋屋に

            朝顔やはたまた後世といふ時空


秦 夕美らしい(?) 句をあげてみた。


1句目、「夏の大三角」といえば、デネブ、アルタイル、ベガ。

デネブははくちょう座、アルタイル(ひこ星)はわし座、ベガ(織姫星)は

こと座の星。七夕伝説などを思い出すが、どっこい、夕美さんは浪漫の

方には傾かない。「来るのかい」は、誰に向かって言っているのかは謎。

読者がそれぞれ想像すればいい。


2句目、「いやいや母の貌」が、なんとも夕美さんらしい。

母親業どっぷりではない。たぶん若い時からそうだった、のかも知れない。

俳句にのめり込んで、俳句が〈ごはん〉みたいなひとなのだ。俳句がないと

死んでしまう、かも。(「いやいや」は、「大西日」にも読みようによっては

掛かる。「大西日いやいや」とも読めるが、わたしは「いやいや母の貌」の

方が好き。)




3句目、

今朝がた見た月は神々しい光を帯びていた。

望の月は26日だった。今朝の月はやや扁平だったが、3句目の

「いたはられいたぶられをり」が、なんともなんとも。


4句目の「手裏剣」。彼女に手裏剣を与えたらいけん。いかんよ〜。(笑)

実はわたしも欲しいときがあるにはあるが……


5句目「後世」などと言う言葉がサラリと出るところも夕美さんらしい。

わたし自身は「後世」など信じたくないし、信じていない。

しかし、そういう「時空」が存在すると思うことも、いいとしよう。(笑)


この「GA」は、現在81号。1年に3号発行のペースのようだ。

それにしてもよく続いている。いや、続けていると感心する。


そして、何よりわたしの好きなコーナーは「あとがき」。


       (略)まあいい。孫は私の仏様。拝観料も寄進も必要なのだ。

       いずれロードレースに出てみたいと言う。「人間、必ず死ぬ

       から、好きなことをしな」と私。どうやら私に似ているようで

       少し心配。


せっせせっせと孫に寄進している夕美さんもカワイイ。

そうだね「人間、必ず死ぬから…」あるお金は喜ぶひとにあげた方がいい。



わたしもせいぜい「好きなことを」して、行きたいところへ行って、

観たいものを観て、食べたいものを食べて、暮らそう……かしら。

             「人間、必ず死ぬから…」

2018年8月23日 (木)

『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』  暮しの手帖社

先日(8月16日)のブログで書いたS・I さんの夫人(彼女も歌詠み)が

「奇跡のカンパネラ/フジ子・ヘミング」のCDを北九州の歌会の会場へ

持って来て下さった。(名前の表記が「フジ子」と、なっている。2001・8・24)

それだけでも嬉しいのに、なんとなんとわたしが読みたかった『フジコ・

ヘミング14歳の夏休み絵日記』も携えて。

帰りの電車のなかで食い入るように見る。見るというより舐めるように

視るというほうが正しい。


    八月二十三日  金

    (略)明日はアメリカのチョコレートの配給。

       おば様の家が一箇。家は子供だから五箇。弟と顔を見合せて

       そっとべろを出す。

    八月二十四日  土

    (略) 今朝 チョコレートの配給。

       ベビールースっと言ふピーナツ入りチョコレート。

       何と言っても甘いものが私達の好物です。(略)



本書の「はじめに」の言葉に「1946年の夏休み」と記されている。


    食べ物のことばかり書いてあります。あのころ、弟とふたり、

    いつもおなかをすかせて、食べることしか考えていませんでした。(略)




絵日記の絵が可愛い。

「山形のリンゴ」の静物画や、「なき祖母」の肖像画は、絵日記とは

思えないくらいの描写力である。

だいじにだいじに読もう。 

 

                      平成30年6月26日  初版第一刷発行

                                  2315円+税

 

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本日の歌会の題詠は「理」の字の入った歌。

皆さん作りにくい題詠だったと言いながら、いろいろな「理」に

挑戦していた。







「理不尽」・「理解」・「条理」・「理由」・「修理」・「道理」・「料理」・

「理路」・「理性」・「理想」・「総理」・「義理」など。

これらすべて漢音であり、訓読みの「理」がなかったことが惜し

まれた。「理(ことわり)」とも読める筈。

『平家物語』のなかに、「盛者必衰の理(ことわり)を顕す」とも、あるのだが…


来月のお題は「地名の入った歌」日本は勿論だが外国名も可。





本日のお菓子はてんこ盛り(笑)。

①もち吉の「てのひら日記」のいろどりおかき。

②湖月堂の「栗饅頭」

③千鳥屋本家の「チロリアン」

④韓国みやげのクッキー 名前が読めない(苦笑)

⑤COFFEEキャンディ

     欠席者の分までいただいてニコニコと帰宅。




2018年8月22日 (水)

季節の便り⑫ クルクマの花

久留米駅構内の「地場産久留米」に珍しい切り花を売っていた。

田主丸でそだった「クルクマの花」。


クルクマはインド・タイなどの熱帯アジア原産の球根植物。

ちょっと見には、蓮の花に似ている。

ピンクや白、赤紫などあるが、本日売られていたのは、白花であった。

生姜に似た薄い大きな葉をもち、花びらに見えるのは実は苞である。





ショウガ科クルクマ属。

花言葉は、忍耐・因縁などとも…

切り花は長持ちするらしい。

タイ北部やラオスでは、仏教寺院に植えられているとか。


クルクマの花束を抱いて、37.7℃の暑っつい久留米から帰宅。

早速、水切りをして、舅と姑と母の遺影の前に飾る。

白い花が涼し気である。


それにしても、この暑さはいつまで続くのだろう。

プランターのゴーヤ・朝顔・夕顔に朝夕の水遣りは欠かせない。

朝顔の花は終わったみたいだが、夕顔のつぼみが膨らんできた。

咲くのがたのしみ。


夕顔が咲く頃はすこしは涼しくなるかしら。

2018年8月21日 (火)

日本歌人クラブ第22回全九州短歌大会 短歌作品募集中

平成30年11月26日(月) KKRホテル博多に於いて開催される

第22回全九州短歌大会の作品を募集しています。

募集要項は以下の通りです。

   日時  平成30年11月26日(月) 受付11時分 開始・開会13時50分

   会場  KKRホテル博多 (電話 092-521-1361)

        〒810-0022   福岡市中央区薬院4-21-1

                 西鉄バス南薬院バス停下車 スグ

   応募作品  1人3首まで可。作品はどなたでも応募できます。

           新作未発表に限ります。

   出詠料  1首につき1000円。定額小為替にて作品に同封してください。

          応募用紙 A4の400字原稿用紙。右半分に作品を書き、

          左半分に郵便番号・住所・氏名(ふりがな) 電話番号を

          楷書でわかりやすくお書きください。

 

   送り先  〒804-0082

                    北九州市戸畑区新池2-5-35

                        日本歌人クラブ第22回全九州短歌大会事務局

                        西城 燁子  宛

   応募締切  平成30年8月31日(金) (消印有効)



   賞     日本歌人クラブ賞・福岡県知事賞・福岡市長賞・福岡市教育

          委員会賞・福岡県歌人会賞・西日本新聞社賞・毎日新聞社

          賞・朝日新聞社賞・RKB毎日放送賞・角川文化財団賞・現代

          短歌社賞・青磁社賞・日本歌人クラブ九州ブロック賞・

          各選者賞・優良賞・佳作賞など。

   選者  藤原龍一郎・伊勢方信・平山良明・塚本諄・上川原緑・

         菊永國弘・外前田孝・江副壬曳子・運天政徳・内藤賢司・

         橋元俊樹 他


   主催  日本歌人クラブ九州ブロック実行委員会

 

***

なお、大会に先だちまして、日本歌人クラブ創立70周年記念シンポジウムが

同日12時30分より、同会場にて開催されます。

   「短歌の基盤としての風土」       聴講・無料

   講演         春日いづみ

   コーディネーター 中川佐和子

   パネラー      染野太朗・森山良太・恒成美代子

皆様がたの投稿と、当日のご出席をお待ち申し上げています。

 

 

2018年8月20日 (月)

歌集『温泉』 山下 翔   現代短歌社

山下翔の第一歌集『温泉』

第一歌集という帯もなく、従って〈惹句〉なることばも見出せない。

装幀もいたってシンプル、というか、むしろ素っ気ないくらいだ。

カバーの色は鶸茶 ? 

カバーを外すと青藍色の表紙に白抜きの文字が力強い。

判型は四六判の変形。(変形といえば、わたしの第一歌集『早春譜』も変形。

2冊重ねてみると殆ど同じ大きさで、1ページ2首組なのだ。第一歌集という

文字もなければ、帯も無い。この偶然の符牒がなんとも嬉しい。)




    店灯りのやうに色づく枇杷の実の、ここも誰かのふるさとである

    自転車のタイヤがどうもやはいんぢやないかみたいな体調つづく

    わたしもすごくわかりますとふ相槌の、さうやつて呑まんでくれ俺を

    金折(かなを)れのやうに柱に凭れゐる我、この家をだれが支へる

    換気扇 がたんと回り始めたり母が煙草を吸つてゐたころ

    長崎の坂をよろこぶわが脚よあるいたところがふるさとになる

    石段のひとつひとつの傾きを足に合はせてのぼりつつあり

    この夏をいかに過ごしてゐるならむ花火のひとつでも見てればいいが

    ほむら立つ山に出湯のあることのあたりまへにはあらず家族は

    わが展く菓子箱もたれか組み立てて生活のかてとなしたるものを

    草食んでぢつとしてゐる夜の猫とほいなあ いろんなところが遠い


ホントは歌だけをあげて何も書かない方がいいのかも知れない。

わたしの拙い感想で読者を惑わしたくない。

先入観を植えつけたくない。

と、思いつつ、書いてしまうところがわたしの弱さ。



たとえば、4首目なのだが、初出は2015年8月2日に開かれた「第2回 福岡

合同歌会」に出詠されていた1首である。場所は「あいれふ」だった。

黒瀬珂瀾さんが在福していて、彼の司会で無記名の歌会だった。詠草は

黒瀬さん側が準備したので、わたしは作者がどなたなのかは知る由もない。

38首の中からの互選 5首。その中の1首がこの歌だった。



「金折(かなを)れ」などという語彙をうまく使い熟していることの驚き。

この時はルビは付いていなかった。金折れは、モノとモノを繋ぐ補強

金具である。この比喩の巧みさというか、たぶん実感に即して遣った

のだろうが、一転して「この家をだれが支へる」に、思わず涙ぐんでしまった。

きっと、この作者は「家」のことや「家族」のことに深い関心があるのでは

ないかと思った。



わたしは、情(じょう)に脆いのが欠点でもあるし、長所だとも思っている。

だから、即、そんな読み方をしてしまう。

こんな読みは、作者には迷惑だろう。(ごめんなさい。)


ついでに(厚かましくも)、10首目。

菓子箱を組み立てる内職があることを知ったのは、いつのことだったろうか。

この歌を読んで20代半ばの青年が「生活のかて」となしている人のことを

思い遣る精神に、心がふるえた。


作者の山下さんとは数度しか会ったことがない。

そんなに会ったことがないのに、とても身近に感じられるのだ。

孫世代(わたしには孫はいないが…)の山下さんが、いとしい。(笑)


「いろんなところが遠い」けど、山下さん、あなたなら大丈夫。

どうぞ、羽搏いてほしい。

そして、どんなことがあっても短歌をやめないでほしい。


           栞   島田 幸典  「そこに人間がいる」

                花山 周子  「『温泉』の特殊さについて」

                外塚 喬    「こだわりの人」

 


                             2018年8月8日発行

                             2500円+税


 

 

2018年8月19日 (日)

NHKテレビ再放送「プロ流儀」 2018年8月19日 13::05〜

たまたまつけていたテレビの橋本さとしの語りの声に耳を傾ける。

今回は、辞書編纂者の飯間浩明の仕事の流儀。

辞書を編むことは、心を編むことだと語る飯間浩明の熱いことばが心地よい。

1年間に4000語もことばを狩猟 ? する、その行動力。

そして、辞書は時代を映す「鏡」であれ !  と。


「的を射る」から「的を得る」への考察。

そして、その〈生存確認〉?  地道な行動が続く。

「黒歴史」など、今ではもうふつうに流通しているんだね。

人に知られては困る恥ずかしい、消してしまいたい歴史とかの意。


飯間さんといえば沢山の辞書関連の本を出している。

まだ未読であるが、今度書店に行ったら探してみよう。






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昨夜は、NHK BSプレミアムの「グレートネイチャー」を観た。

トルコのカッパドキアの奇岩が映しだされたら、2009年に息子と行ったことが

思い出された。はじめての海外旅行だった。

気球には乗らなかったけど、キノコ岩やラクダ岩などが目に浮かんでくる。



火山灰と堆積物で出来た凝灰岩。

1000万年以上前に火山の噴火によって出来たカッパドキア。

四国と九州を合わせたくらいの地が広がっている。


そういえば、岩の中のレストランで食事をし、岩で出来たホテルに

泊まったのだった。

パムッカレでは、裸足になって足湯に浸かった、な。


            思い出に浸り、ゆったりと、穏やかな(歌を忘れた)、
            だらだらとした(笑)この土・日となった。


2018年8月16日 (木)

映画「フジコ・ヘミングの時間」 KBCシネマ

企画・構成・撮影・編集・監督の小松壮一良が2年以上をかけて、

世界各国で撮影したドキュメンタリー映画。

60代で世界に見出された奇跡のピアニストのフジコ・ヘミングの演奏活動、

そして、猫たちに囲まれた暮らしをあますところなく伝えている。


  わたしがフジコ・ヘミングを知ったのは1999年のNHKのドキュメンタリー

  番組のあとだった。それも今は亡き S・I  さんが送ってきた短歌だった。

  「フジコ・ヘミングって誰なの?」って、その時に訊ねた。

  彼は滔々とフジコのピアノの素晴らしさを語ってくれた。

  たぶん、彼の遺品のなかにはフジコ・ヘミングのデビューCD「奇跡の

  カンパネラ」もあるのではないか。(今度の歌会で夫人に訊ねてみよう。)




映画はフジコの14歳の時に書かれた絵日記を捲っていくかたちで進行。

その絵日記の絵が実にいい。(スウェーデン人アーティストの父のDANか ? )

フジコの着る洋服は、19世紀パリのアールヌーヴォ風で、彼女のチャーミング

さを引き立て、パリの街にしっくり馴染む。





80代になった今でも毎日必ず4時間はピアノの練習をするフジコ。

そのピアノの音色には色が付いている。

「弾く人の日々の行いが表われる」と言うフジコ。



彼女が1年の半分を過ごすパリのアパルトマンには2匹の猫がいる。

その猫ちゃんにはドイツ語で語りかけるらしい。猫ちゃんや愛犬が彼女を

支えているのだ。



年間約60本世界のどこかでコンサートを開くフジコ。

「わたしはマネージャ―を持たない主義なの」には、驚いた。

交渉なども自身がするのか?


家族のいないフジコは、〈家〉に拘る。

東京・京都・パリ・ベルリン・LAと〈家〉を所有。京都の家は町屋造りの

古民家。

バリのアパルトマンは、アンティークで飾られている。





この映画は、ピアノ好きは勿論だが、音楽に興味がない人にも

お薦め。フジコの生き方がひりひりと伝わってくるから。


〈魂のピアニスト〉フジコ・ヘミング。


「ラ・カンパネラ」を、もう一度じっくり聴きたい。



冒頭の字幕は、 「人生とは時間をかけて私を愛する旅」 だった。









2018年8月15日 (水)

ミンミンゼミ&ツクツクホーシ

石窟庵から佛國寺(プルグッサ)へと、山道を歩く。(12日)

蟬の声がしている。福岡では聞くこともないミンミンゼミが鳴いている。

「ミ―ン、ミンミン、ミーィイン」と、その鳴き声が澄んでいる。

ミンミンゼミに交じって鳴いているのはツクツクホーシ。

おや、秋の蟬だね、と思う。

途中、リスを垣間みたのは僥倖。



751年に創建された佛國寺は、世界遺産にも登録されている。

青雲橋を渡ると、俗界から極楽浄土へ。(現在はこの橋は閉じられている。)

迂回して、極楽浄土へ。




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本日15日、台風15号は北部九州(福岡)通過。

万全の備えをしていたけど、何事もなかった。(やれ、やれ。)


あんなに鳴いていたクマゼミの声がしない。

もう、寿命かしらん。

それとも、どこかに退避しているのか。



また、日常が戻ってきた。

2018年8月14日 (火)

『真夜中の子供』 辻 仁成    河出書房新社

博多、中洲を舞台に無戸籍児の2005年4月より2019年7月

までの成長物語。

蓮司は、クラブ勤めの母・あかねと、同居するホストの正数と

中洲で暮らしている。

母は夜の勤めなので、蓮司は夜になると中洲を出歩く。

「夜中に子供がふらふらしちゃあいけんとよ」と警官に補導されても、

5歳の蓮司は「みんな優しか人たちばかりやけん、大丈夫と」と答える。

「中洲の人たち、お巡りさんが言うような悪か人ばかりじゃなか」。




母親のあかねからネグレクトされ、正数からは暴力を受けている。

親が出生届けを出していないものだから、無戸籍になってしまい、

義務教育さえ受けることが出来ない。

(児童養護施設に入る段階までいかないのは、たてまえとして親と同居

していることもあるし、何より戸籍がないものだから、役所の手続きから

零れてしまうのだろう。)


中洲育ちの緋真(ひさな)との出会い。緋真は小学校に行っているが、

以後12年間、緋真は蓮司のために食べ物を届けたり、風邪をひけば

看病した。「なんで緋真はそんなにしてくれると ?」 「緋真はどうしてそんなに

優しいと ? 」 。


無戸籍児、ネグレクト、暴力と、社会的なテーマを孕む本書だが、

中洲全域のMAP を 巻頭に掲げているように、著者、辻仁成の博多・中洲を

こよなく愛している思いが伝わってくる。


なかでも博多祇園山笠の描写は迫力がある。



      中洲は生きている、と思った。この世界は何か人智の及ばぬ

      すさまじい霊力によって支配され、動かされているのだとわかった。

      「オイサッ、オイサッ ! 」

      「オイサッ、オイサッ ! 」


2019年7月、19歳になった蓮司。

蓮司の身の上を通り過ぎていったさまざまなこと(この、さまざまなことが

本書の圧巻ともいえる。アクシデントあり、事件あり、ほのぼのとした

エピソードありで、本書を読めば堪能できる。)が、あった。


      自分には戸籍を取得する意思がありません。自分は誰に

      望まれて生まれてきたわけでもありません。しかし、自分の

      ことを愛してくれた人々が中洲にいます。出院したら中洲に戻り、

      中洲の外には出ず、今まで通りそこで中洲の人々と中洲の

      伝統を守って暮らしていきたいと思っています。


                                   2018年6月30日 初版発行

                                                 1600円+税


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旅に携えた250ページの大冊だったが、読みだしたら、止められ

ないほどだった。

辻仁成のパッションの籠る1冊であった。

映画化されるらしいので、待ち遠しい。



PM  7:25     真っ赤な夕焼け

        たましいを連れて行かれるような夕焼けを見たので、

        『現代短歌』9月号の「歌人の俳句」の句を紹介。


            大夕焼け金目のものは置いてゆく    石川美南

            ゆふ焼けやひとすぢうねる銀のみち   江田浩司






PM  8:15      金星と繊い月が並んで輝いている。

2018年8月 7日 (火)

二桁算用数字を縦書きにする方法

PCに弱いというか、機器オンチのわたしは二桁算用数字を

縦書きにすることが出来なかった。

出来なかった癖に「わたしのパソコンでは二桁の算用数字は縦書きに

ならないのです。」などと、言い訳をしていたのだ。


本日の歌会で二桁の縦書き算用数字の部分を空白にしていたら

(自筆書きするため)見かねたTさんが、帰宅してから

懇切丁寧なメールを送ってくださった。


      まず横向きに39(仮の数字)を打ち込みます。

      次にその39を指定して「ホーム」の中の右の方に幅広のAの

      上に外向きの矢印が付いた「縦中横」のマークをクリックします。

      縦に表示された39の例が出ますのでOKをクリックします。


このメール通り試してみると、あらら、出来るじゃないの。

わたしは自分を褒めてやりたい。(褒められるのは、ホントは Tさん(笑))


わがやの「曜白朝顔」の孫が北九州で咲いている。

昨年、種子を M さんに差し上げたのだけど、その種子が花をつけ、

今年はMさん宅の種子を蒔き、花が咲いたのだ。(要するに、孫だね。)

メール添付の朝顔の写真を本日送ってくださり、その写真を見ていると、

なんだか嬉しい。





そういえば、ふうせんかずらの種子は随分あちこちにお配りしたものだ。

今でもふうせんかずらは健在だろうか ?  (津々浦々とまではいかないけど、

北九州、香椎、春日、久留米の地で)




もう一つ嬉しい(たのしい)ニュース。

夕顔の蔓が盛んに伸びているのだけど、リビングの窓の向こうに張った

紐に水平に夕顔の葉っぱが並んでいる。

その葉っぱがハートの形なのだ。

リビング側から逆光線でカメラに写すと、くっきりハートの形が並ぶ。

3枚から5枚、6枚、7枚となり、今朝は9枚のハートが並んだ。

毎朝カメラで写しているのだ。



今年の夏の、といっても本日はすでに立秋だが、すてきな写真になった。

2018年8月 5日 (日)

「現代短歌新聞」 平成30年8月号

「結社誌はやがて電子化され、紙ではなくなる」のタイトルに驚いた。

え〜っ、そんなぁ。と絶句(笑)

インタビューの佐佐木幸綱氏の発言である。

「(略)ネットでないほうがいいという人がまだ多い気はしますが、(略)」とも、

語っている。

「やがて」が、キーワードのようである。

「やがて」が、10年先なのか、20年先なのか ? それとも50年くらい先なのか。

10年先ということはないだろう。

ネットになってしまったら、高齢者はどうすればいいの ?



インタビューの最後に「いや、僕も紙で育ちましたから、愛着はあるし。

まだしばらくは紙の時代が続くと思いますね。」と締めくくっている。

少しほっとする。

要するに「まだしばらくは…」なのですね。


「やがて」とか「しばらく」とか、なんだか思わせぶりというか、

無責任(ごめんなさい) だなぁ、と独り言つしているのは、わたし。




同紙の吉村睦人氏の「添削コーナー」は、いつもマーカーを手にして

読み込んでいる。76回の今回は「詠嘆の終助詞『よ』『や』『かな』など」。

      友ら皆明日は海水浴に行くと言ふ仕事片付けわれも行くかも


この歌の結句の「かも」。

「現代日常語の『行くかも』知れない、の意の言い差しでしょう。」と記す。

そういえば、こんな「かも」の使い方をする人が多くなったような…




ところで、歌集の広告が「歌壇ニュース」の下段に掲載されていたけど、

山下翔さんの『温泉』、ついに出るんだ。

栞文の抜粋が載っていたけど、外塚喬さんの「(略)華やかな世界に憧れる

のはよい。しかし、歌を華やかにする必要はない。いぶし銀のよさという

言葉もあるではないか。(略)」 に、ぐっときた。そうなんですよ。共感、

共感ですぅ。

山下さんもそこいらへんのことは、既に肝に命じていると思う ?


注目の第一歌集、待ち遠しい。



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「未来」が来ない。

わたしの所には、まだ「未来」が来ない。

久留米には、届いているのに……

2018年8月 1日 (水)

季節の便り⑪  百日紅(さるすべり)の花

久留米駅前の百日紅(さるすべり)の幼木が桃色の花を可憐に

つけていた。大きな木ではないので目の高さにその小さな花が

群がって咲いている。

        百日紅ごくごく水を呑むばかり    石田 波郷


本日の久留米の温度は37℃。

この暑さの中を皆さん出席。

教室で「塩あめ」の配給があった。(配給といっても、私が配ったのだが(笑))

合同歌集「ちっご川」の第三集の校正を皆さんとする。

誤植も訂正もなかったのが救い。ああ、1ヵ所タイトルの変更はあったけど。

あとは事務所のかたにお願いをして、9月の文化祭までには仕上げる予定。




今夜は、西日本大濠花火大会。

8時になると、ドンドンと音が聞こえて来た。

テレビでは実況中継をしている。40万人くらいの人が見物に来るそうだ。

さっき11階の踊り場まで見に行ってきたけど、綺麗。

11階だと、ビールを飲みながら部屋から眺められる、ね。

でも、高所恐怖症のわたしには無理。早々に降りて来た。






そういえば、ニュースがあった。

夕方といっても7時過ぎだが、ツクツクボウシ(法師蟬)の初鳴きを聴いた。

「ツクツクイッショウ、ツクツクイッショウ」と哀調の籠る鳴き声だった。

ふつう、この法師蟬は立秋を過ぎた頃に鳴きはじめる筈なのに…

もう、すぐそこまで〈秋〉がやって来ているのか ? 


朝方はまだクマゼミの声が盛んである。

このクマゼミの鳴き声の音量はいかほどか。

90ホーン位はありそうな……

(調べてみると、蟬の音量は70デシベルくらいだって。デシベルって

 いう単位だった。苦笑 )



明日も暑そうだ。

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