« 歌集『冒険者たち』 ユキノ進  書肆侃侃房 | トップページ | 歌集『戻れない旅』 生田亜々子   現代短歌社 »

2018年9月15日 (土)

『喜屋武岬』 當間實光歌集  ながらみ書房

結社「未来」の道浦母都子選歌欄に所属の第二歌集。

表紙絵は角田守氏の「喜屋武岬」。

エメラルドグリーンの海の色が美しい。


     健児之塔の三人の像に対きあいし君と吾との高三の夏

     海に来て鮫の仲間になりたくてこんなに威張って生きていいのか

     沖縄が蹂躙されるそのたびに血が逆流すとぞ姜尚中氏は

     対馬丸の油まみれの児ら救われて箝口令の敷かれしとぞ言う

     恋をして妻を娶りて子を生して孫見るまでの互(かたみ)の五十年

     おむすびの三個と二個を包み終え妻と出でゆく辺野古集会

     魂の難民にこそなるなかれオキナワのことは沖縄が決める

     原発が沖縄に無きは米軍の基地ある故と小高賢のうた

     平和日本と口が裂けても言うまいぞ辺野古来て見よ裂かれた海を

     命あるものは必ず逝くのです菫タンポポまいまいつぶり


わたしが多くを語るまい。

歌を味わってほしい。

歌集を読んでほしい。

折りしも「沖縄知事選告示」の文字が新聞に……

                              2700円+税

                              2018年7月20日

 

« 歌集『冒険者たち』 ユキノ進  書肆侃侃房 | トップページ | 歌集『戻れない旅』 生田亜々子   現代短歌社 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2032066/74210956

この記事へのトラックバック一覧です: 『喜屋武岬』 當間實光歌集  ながらみ書房:

« 歌集『冒険者たち』 ユキノ進  書肆侃侃房 | トップページ | 歌集『戻れない旅』 生田亜々子   現代短歌社 »