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2019年9月27日 (金)

『以後』石 寒太 句集  ふらんす堂

9月25日の当ブログ『犬が見ている』(岡部隆志句集)に続いて、

句集の紹介。時節柄、秋の句ばかりを選んでみた。

 

   らふそくの泪のしづく秋の修羅

   手をつなぐ佛まばたく秋日燦

   いつよりの鬱の兆しやいわし雲

   桔梗や引き返すならこのあたり

   のぼりゆく梯子段消ゆ鰯雲

   茎ばかりつつ立つ曼珠沙華の夜明け

   いちめんのほろびのはじめ曼珠沙華

   秋の水こころの芯を通りけり

   秋風や先に死なれしはなしなど

   何をしてゐても風吹く九月かな

   加齢とは華麗のことよふぢばかま

   秋薔薇剪り口にわが詩の生れよ

 

   十年前がんを患い手術。生還以来ますます忙しく、以前より

   東奔西走の毎日を送っている。退院以後の十年の句を纏めて、

   ここにささやかな記念としたい。

                  (あとがきより)

 

この句集は2012年の刊行だから、あれから約7年が経過。

石 寒太さんは、<以後>お元気でしょうか。

「東奔西走」の日々であってほしいことを祈りつつ‥‥

 

         2012年12月25日

          2517円+税

   

   

   

   

   

  

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