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2019年12月15日 (日)

今日の今日燗熱うせよ越の酒  角川照子

角川照子さんの『秋燕忌』(角川書店 平成7年10月刊)の中の1句。

この句には詞書が付いている。

「春樹帰る 三句」と。春樹さんは義理の息子さんらしいが、母親の

心情が伝わってくる句である。

「いつの間にか、私は還暦も過ぎ、古稀に近くなりました。」と、あとがき

(平成7年8月)に記されている。

 

終わりの方から読んでいるのだが、秀句が並んでいて前に進まないほどだ。

 

    湯豆腐の踊り倦みしは沈みけり

    子別れの狸のその後冬の月

    侘助の伏目の紅や己がじし

    思案やや傾きかける時雨傘

    不読の書身の丈ほどや冬安居

 

ググって調べてみると、照子さんは2004年8月9日、75歳で

逝去している。

わたしの手元にどういう経緯で届いたのやら今やおぼろであるが、

俳句大好きなわたしとしては句集の贈り物は嬉しいことである。

 

 

*   *   *

3日がかりの資料本探しについに音をあげた。

4つの部屋を隈なく探すのだけど、見つからない。

どうも、段ボール1箱が行方不明。

『九州の歌人たち』の折の資料本が全てない。

3日も探し続けていると頭の中はぽあ〜んとしてしまった。

ともかく「日本の古本屋」に2冊注文する。

まさか、廃品回収の時に間違えて箱ごと出したのでは ?

犯人(笑)は、わたしなのか………

 

まぁ、本探しのお陰で上記の角川照子さんの『秋燕忌』に

まみえることが出来たので佳しとしょう。そして下記の3冊もうれしい。

 

   島田修二歌集『東国黄昏』(花神社 1986年6月)

   百々登美子歌集『天牛』(砂子屋書房 1989年8月)

   歌集『風に伝へむ』長谷えみ子(砂子屋書房 昭和60年5月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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