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2020年3月 4日 (水)

『短章集 蝶のめいてい/流れる髪』永瀬清子   詩の森文庫

    詩人とは何か

     詩人とは何か。

     詩人とは誰よりも正直な人でなければならない。

     人間の精神について、自分の存在について、

     誰よりも正直に語るために嘘をまなぶ。

 

    なぜ

     なぜ五十年も詩を書くのか、ときく。

     一番主な理由は「自分に満足していないから。」

     天使か悪魔ならたぶん詩を書かないだろう。

 

    死によって

     死によってはじめて愛がわかる。

     居なくなった人はいつでも会える人より、愛(お)しい、かなしい。

     あの時、何かを恐れもう一歩近よらなかった失策が、はじめてわかる。

     失策、沢山の失策の中に埋れて人間は、私は、やがて死ぬ。

     私が居なくなったら又沢山のことがわかるだろう。「死」があることは

     きっと「わかる」ことのためなのだからーー。

 

 

              解説 「しぶきのあがる所」新井豊美

                 2007年2月28日

                  980円+税

     

 

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