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2020年4月24日 (金)

「合歓」第88号 2020. 4

発行人 久々湊盈子さんの「合歓」を読む。

本号は久々湊さんの第10歌集『麻裳よし』(短歌研究社 令和元年9月刊)

の批評特集。

谷岡亜紀・古谷智子・富田睦子・桑原正紀諸氏の批評を読む。

『麻裳よし』の真髄に触れる批評に大いに共感する。

 

    ユーモアと人生。それがこの歌集の最大の特徴である。

              谷岡 亜紀「ユーモアと人生」

 

    彼女の文体は骨太で簡明である。(略)

    とりわけ歯に衣着せない批評精神がそれに乗せられたとき、

    切れ味のいい刀のような凄みを湛える。

              桑原 正紀「〈豊かさ〉を揺曳して」

 

この88号が届いたのと前後して、『麻裳よし』が、第47回日本歌人クラブ賞を

受賞したことを知る。(久々湊さん、おめでとうございます。)

*なお、当ブログ「暦日夕焼け通信」の2019年10月15日に『麻裳よし』の紹介を

 しています。

 

さて、この号のインタビューは「福島泰樹さんに聞く」。

この対談では、福島さんの歌に対する思いや交友など多岐にわたり語られている。

その中で注目したのは、武田百合子さんとの親交を語られていたことだ。

「泰淳さんの遺骨の前に頭をおいて泊めてもらった」だって。

「なんという贅沢 ! 」と、久々湊さんが溜息?を洩らしている。

 

久々湊さんも愛読書と語っていた武田百合子さんの『富士日記』(上・中・下)

(中公文庫 昭和56年刊)を書棚より取り出してくる。

夫の武田泰淳氏と過ごした富士山麓での13年間のことを記した日記。

 

しかし、なんとしたことか。

この文庫を買った当時はすいすい読めてしまった3冊なのに、文字の小ささに

愕然とする。そういえばその頃はまだ老眼にも程遠い年齢であったわたし。

 

そして、現在のおおかたの文庫本は高齢者にやさしい?

大きい活字になっていることに、思いいたらなかった。

(時代は移る、わたしは加齢する。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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